今年は例年に比べると暑くなるのが早いように思います。
暑いと気になるのが『猫の脱水』ではないでしょうか?
脱水症状は人間だけでなく猫にも起こるもの。
特に猫は他の動物よりも水を飲む回数が少ないと言われていて、脱水症状になりやすい動物でもあります。
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しかし、水が足りなくても猫は『喉が乾いた』と言葉で人間に伝えることはありません。
猫の脱水を引き起こす原因と共に、猫が脱水症状を起こしていないかチェックする方法をご紹介します。
◆猫が脱水症状になる原因は?
①熱中症
猫が脱水症状を起こす原因で夏場に多いのはやはり『熱中症』です。
特にシニア猫や子猫は体温調節も難しく、『喉が乾いた』こと自体に気がつかずに熱中症・脱水症状を起こしやすい傾向にあります。
猫が熱中症にならないよう、室内でお留守番させる際には室温が上がりすぎないように注意しましょう。
②腎臓疾患
猫に多いと言われている腎臓疾患。
人間もそうですが、腎臓は飲んだ水を再吸収したり、ミネラルのバランスを調整、老廃物の排泄を行う臓器です。
そのため猫が『腎不全』になると飲んだ水が上手く体を循環しなくなったり、不必要なほど大量に水分を『尿』として排泄してしまいます。
猫が腎不全になると多飲多尿になると言われていますが、大量におしっこが出てしまうので、いつもより喉が乾き猫もたくさん水を飲むようになるのでしょう。
腎不全が進むと猫の水を飲む量や回数がいくらおおくても追い付かないほど、猫がおしっことして水分を排泄してしまいます。
腎不全の場合、猫が一生懸命水を口から飲んでも脱水症状を改善できないときもあります。
腎不全は早期に発見し、しっかりとお医者さんと相談し食べ物や飲水コントロールをしていかなくてはならない病気です。
猫が水をしっかり飲んでいるにも関わらず脱水気味であれば早めに獣医に診てもらうようにしましょう。
③胃腸炎などの下痢
水下痢や嘔吐を伴う胃腸炎や中毒でも排泄や嘔吐と共に必要な水分が出ていってしまいます。
猫の場合、元々吐きやすい動物のため水を飲むだけで吐いてしまうことも…。
下痢や嘔吐はパルボなどの感染症や中毒など、猫の命を脅かす要因がある可能性も否めません。
すぐに病院へ診てもらってください。
◆猫の脱水セルフチェック
①皮膚テントテスト
猫の脱水チェックをするのに一番簡単な方法とも言える皮膚テントテスト。
やり方は本当に簡単。
猫の皮膚を『ティピーテント』のような三角につまみ上げます。
テントになったら皮膚をそっと離し、どれくらいかけて皮膚が通常通りに戻るのかを計ってください。
脱水を起こしていない猫の皮膚はすぐにもとに戻りますが、脱水を起こしている猫は皮膚の戻りが悪く3秒以上かかったり、皮膚が戻らないことも…。
背中やお腹など猫の皮膚にテントを作れる余裕のある部分で試してみてくださいね。
②口のなかをチェック
皮膚テントを作る以外にも猫の口のなかをみて猫が脱水を起こしていないかチェックする方法もあります。
通常猫の口のなかは潤っていて色もきれいに見えます。
しかし猫はが脱水を起こしていると、口のなかはべたべたしていたり、口臭がきつくなるのだそう。
猫の口のなかをみて『いつもと違う』と感じるようであれば、猫が脱水を起こしている可能性もあります。
まずはしっかりと水分補給をさせてみましょう。
◆猫が脱水の時に飲ませるのは水でいいの?
人間もそうですが、最近は脱水症状がひどいときにただの『水』を飲んでも意味がないといわれています。
猫も脱水症状を起こしている場合にはただの水よりも電解水入りのドリンクの方が回復は早いと言われています。
とはいっても人間のスポーツドリンクなどを『薄めた』としても猫にあげるのはやめた方がいいと言われています。
応急処置としてベビー用のイオン水やスポーツドリンクは猫にたいしても安全なようです。
最近ではペット用の経口補水液も売られています。
猫の脱水がひどいときには、赤ちゃん用のスポーツドリンクかペット用の経口補水液を少しずつでも飲ませ、早めに病院へいきましょう。
情報提供元: 猫壱