夏は虫が多く出る時期。猫は虫を見つけると、夢中になって追いかけますよね。追いかけるだけでなく、食べてしまうこともあります。



しかしハエやゴキブリなど、食べると危険そうな虫もいます。猫が虫を食べても大丈夫なのでしょうか?ちょっと心配になりますよね。



今回は、知っておきたい猫と虫の気になる関係について調べてみました。



 

■猫が食べると危ない虫はいるの?




いわゆる害虫と呼ばれる虫たち。日頃猫が見かけて口にしそうな害虫はハエやゴキブリですよね。しかし野性時代、虫は猫の獲物でした。虫ばかりではなくサソリや毒蜘蛛も食料にしていたといいます。



人間にとっては考えられませんが、今でもハエやゴキブリを猫が食べてしまっても大きな問題はないそうです。



しかし飼い猫にとって、虫は普段食べ慣れていないため、一時的に嘔吐や下痢をする場合もあるとか。



虫を愛猫が食べてしまったときは、1日は様子をみておいたほうが安心です。



しかし食べると危ない場合もあります。それは猫を宿主とした寄生虫を食べてしまったとき。代表的なのが「瓜実条虫」です。



この瓜実条虫を宿したノミを猫が毛づくろいなどで飲み込んだ場合、腸内で寄生される恐れがあります。



念のため定期的にノミの駆除剤を投与し、普段からノミを寄せ付けない注意も必要です。



 

■猫がハチに刺されたら




我が家の猫は鼻をハチに刺されたことがあります。猫がハチに刺されたら、人同様に患部が赤く腫れますからすぐにわかります。



刺されたらすぐに動物病院を受診しましょう。ステロイド剤や抗生物質を処方されるはずです。たかがハチと思うなかれ。ハチに2度以上刺されると、アナフィラキシーショック症状を起こす可能性があります。十分に気をつけてください。



 

■猫が蚊に刺されたら






全身被毛に覆われた猫でも、毛の薄い耳の部分や鼻先を蚊に刺されることがあります。猫が蚊に刺されたら、人間同様強いかゆみを感じますが、時間が経つと自然とおさまります。



しかし蚊に刺されて怖いのはフィラリアに感染してしまうこと。蚊が多く発生する地域に住んでいたり、外を散歩する猫の場合は動物病院で予防薬を処方してもらうと安心です。



 

■猫がいる室内で殺虫剤を使用しても大丈夫?




ゴキブリを退治する殺虫剤を床に大量にスプレーしてしまった時は、それが猫の肉球に付着して、毛づくろいの時にその殺虫剤が口に入ってしまう可能性があります。



スプレーを使用後は、床やその周辺を水で濡らした雑巾で拭き取りましょう。猫が体をスリスリするソファーや家具にスプレーの液が付着したときも同様に拭き取ってください。



バル●ンなど、加熱して使う殺虫剤の場合は家中にけむりが充満しますから念のため猫も室外へ移動しましょう。また、使用後は2時間以上経過してから帰宅し、すぐに換気してください。



ホウ酸団子やゴキブリ誘引剤を置くときは家具の隙間など猫が絶対に手を触れられない場所に置くのがコツです。



ベ●プなど、電子式の殺虫剤を使用するときは無香料タイプを猫のベッドから1mは離した場所で使用する方が安心です。



 

■猫が虫をプレゼントしてくれたら




母猫は子猫に狩りを教えるとき、獲物を捕まえて持ち帰り、子猫に最後の一撃を経験させようとします。



猫が飼い主さんに虫をプレゼントしてくれたら、それは猫が母猫モードになって飼い主さんに狩りの仕方を教えようとしているのです。



大げさに騒いだり、嫌がるそぶりをするのはNG。大声で叱るのもよくありません。できるだけ騒がず、猫が見ていないときに外に逃がすなどそっと片付けるようにしましょう。



 

■最後に




夏になると始まる有り難くない猫からのプレゼント。我が家のカイトはセミが大好き。セミの鳴き声を聞くと、ベランダで何時間も待機しています。



哺乳動物学者の今泉忠明先生によると、猫が食べて「美味しい」と感じる虫はバッタやコオロギのようです。これは野良猫を調査してわかった真実だとか。



バッタやコオロギは比較的猫が捕まえやすく、大きさもほどよいので猫の大好物。味は肉厚で腹持ちが良いので捕まえるとサクサク食べてしまう猫が多いそうです。



虫が苦手な飼い主さんはきっと涙目になってしまうと思いますが、猫が虫を捕まえてきても、そっと無視するのが良いかも知れませんね。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 【猫と虫】なんで猫は虫が好きなの?知っておきたい猫と虫の気になる関係