愛猫の一番の萌えポイントは肉球。そう答える飼い主さんは多いはず。人にはないプニプニ。肉球は謎に包まれた魅惑のパーツです。



知っているようで知らない猫の肉球のアレコレ、不思議について調べて見ました。



 

■猫の肉球の形は主に3つのタイプに分けられる




猫の肉球の一番プニプニした部分、これの正式名は「掌球」と言います。着地、ジャンプする時の衝撃を和らげ、走るときの滑り止めの働きもする大事な部分。



この掌球は、猫によって主に3つの形があるそうです。1つは掌球の膨らみがほぼ均一、小粒のキシリトールガムのような長方形のタイプ。2つめは真ん中の膨らみの大きいロケット型タイプ。3つめは全体的に角ばっている凸型タイプです。



この猫の肉球の形は遺伝によって決まります。血縁関係にある猫同士の肉球は似た形が多いとか。しかしこの肉球の大きさが大きいから獲物を捉えやすい、などというメリットはないそうですよ。



 

■成長すると肉球の色や柄が変わることもアリ




猫の肉球の色はメラニン色素の量と関係しています。一般的に、猫の毛色が白の割合が多い猫の肉球はピンク色、茶系の猫の肉球はチョコレートのような色をしています。そして黒猫は真っ黒。



しかしこの肉球はメラニン量が成長に伴って増減するため、色や柄が変化する場合もあるそうです。



猫の肉球の主な色はピンク、ぶち、チョコレート色の3種類。しかしもともと猫の祖先であるリビアヤマネコの肉球の色はチョコレート色。



猫の肉球がピンクになったのは、猫が人と暮らすようになり、白っぽい毛柄が増えたからなのだとか。

ある猫雑誌のアンケートによると、150名の猫の飼い主さんに尋ねたところ、52名の飼い主さんの愛猫の肉球がピンク色でした。



 

■興奮すると色が変わる!






寝起きの猫の肉球はちょっと熱い。猫の肉球は毛が無い分ダイレクトに猫の体温を教えてくれます。そして猫の肉球には血管が通っているため、血行が良くなると温度が上がって赤くなります。



猫が遊んだ後や興奮した後、いつもより肉球の色が濃くなるのをご存知でしたか?ピンクの肉球の猫ならよくわかります。



猫が冷たい場所や熱いところを歩いていない時、猫の肉球の温度=ほぼ猫の体温です。肉球に触ってみて、熱すぎたり逆に冷たい場合は体調に変化がないかよく観察してみてください。



 

■猫は肉球から情報を得ている




猫の肉球にはセンサーの役割もあります。野性時代、猫は地面の感触から異変を感じたり、いち早く危険を察知していました。



そのため猫の肉球はとても敏感です。様々な情報を得られる部分ですから、肉球に触られるのを嫌がる猫がいるのも頷けますよね。



 

■猫が肉球を舐める理由




猫はこまめに肉球を舐めてお手入れしています。猫の肉球には汗を出す汗腺や、匂いの分泌腺である臭腺があるため、そこが詰まらないようにしているのです。



そして猫の肉球は常に地面に触れています。汚れたり怪我をしやすい部分です。猫は舐めることで唾液で肉球を殺菌し、消毒しているのだと言われています。



 

■肉球の色と鼻の色は基本的には同じ色




一般的に、猫の肉球の色と鼻の色は基本的には同じ色になると言われています。ただし、一見鼻の色がピンク色でも、鼻の周りに黒い縁取りがある猫の肉球は黒っぽくなるなど、例外もあります。



あなたの愛猫の鼻と肉球の色、同じかどうかぜひチェックしてみてください。



 

■肉球からしか汗をかかない理由とは




猫の汗腺はもともと体のあちこちにあったと言います。しかし猫の祖先は日照りが激しい砂漠地帯で活動していたため、暑さに強い体質。



しかしだんだんと暑くない場所で暮らすようになったために、汗をかかなくなり汗腺が退化していったのだとか。



しかし肉球にある汗腺はマーキングや滑り止めの役割として重要だったために残ったのだと言われています。



 

■最後に




いかがですか。実は可愛いだけではなく、肉球は猫にとってとても大事な部分。猫の肉球からは汗だけでなく、猫同士で交換し合う猫特有の匂い、フェロモンも出しています。



猫は歩くことで自分の匂いをマーキングし、ほかの猫に存在をアピールする習性があります。そうすることで、他の猫と鉢合わせせず、喧嘩を避けることもできるとか。



猫が平和な生活を営めるのは、肉球のおかげかも知れませんね。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 【猫の肉球】愛すべきプニプニ。猫の肉球の知られざる7つの不思議