細菌やカビが繁殖しやすい時期でもありますよね。
梅雨時は猫のグッズをこまめにお手入れしたい時期。不衛生な器やグッズは愛猫に下痢や皮膚病をはじめとする健康被害を及ぼすことがあります。
特に気をつけたいのがフードの保存や猫の身体にじかに触れる猫グッズ。
フードや猫グッズ、こんな風に扱っていませんか?今回は専門家から見たフードや猫グッズの衛生的な保ち方をご紹介します。
■これはNG!飼い主さんがやりがちな方法とは
①猫のフードについて
「ドライフードはまるごと別の容器に移し替えている。」
「梅雨時は傷みやすいと思い、ドライフードも冷蔵庫にしまっている。」
「あまったウェットフードは容器のままラップをして冷蔵庫にしまう。」
飼い主さんがやりがちなこの3つの方法、実はどれもNGです。移し替えるフードの量が多いとフードの劣化を早める可能性があります。
ドライフードを冷蔵庫にいれるのも、出したときに、結露ができてしけてしまう可能性も。また容器のまま冷蔵庫にしまうと、容器のにおいが移り味が変わってしまうことがあります。
できればドライフードは1日分ずつ小分けしておくのがベター。フードの劣化を防ぐために、食器棚など陽が当たらない湿気の少ない場所に保管するとよいでしょう。
また開封したウェットフードは、密閉容器に移しかえて冷蔵庫で保存し3日以内に使い切りましょう。15分くらい前にあたえる分だけ冷蔵庫から出して、常温に戻してから猫に与えると猫の食いつきがよくなります。
フードの保存容器はプラスチックやガラスの場合、使い続けるうちに傷がつきます。そのキズに汚れが付着し細菌が繁殖する原因となります。傷が目立ってきたら新しいものと交換しましょう。
また猫のフードボウルは傷がツキにくい陶磁器製の器がオススメです。
■猫のグッズのお手入れ方法
②猫の首輪について
案外忘れがちなのが猫の首輪のお手入れです。猫の首輪の替えどきは、黒ずみやほつれが目立って来たとき。
猫の皮脂汚れやほこりが付着して、猫の首輪の内側は細菌が繁殖しやすいのです。特に黒ずみの原因は細菌ですから、2~3回洗っても落ちないときは交換しましょう。
猫の首輪は1ヵ月に2回程度、おしゃれ着用洗剤で軽くもみ洗いをしましょう。猫壱の首輪は軽くて丈夫なちりめんレーヨンでできています。洗いやすく乾きやすい素材が自慢。お手入れも簡単。是非使ってみてください。
③爪きり
猫の爪きりは水で丸洗いするよりも消毒用エタノールを吹き付けて殺菌しましょう。複数飼いでグッズを共有している場合は、毎回殺菌するのを心がけて。
④ブラシ類
猫のブラシは、持ち手が木製の場合、その部分にカビが繁殖する恐れがあります。洗った後は日光消毒をして乾燥させるか、毎回消毒用エタノール吹き付けて殺菌しましょう。
スリッカーブラシの場合、ブラシのピンの間にコームの歯を通して数回抜け毛を持ち上げると綺麗に取れます。
殺菌に使う消毒用エタノールは薬局やホームセンターなどで購入できます。
■最後に
いかがですか。梅雨時こそやって欲しい猫グッズのお手入れ。特に多頭飼いされている場合は、不衛生な猫グッズを使い続けていると皮膚病になることも。1匹が感染すると他の猫にも感染する恐れがあります。
ブラシや爪切りは使うごとにお手入れすると安心です。そして忘れてはいけないのは、猫はとても嗅覚が鋭い動物だということ。
お手入れグッズはなるべく匂いや香料がきつくない製品を選びましょう。人間の飼い主さんには良い香りでも、猫にとってはタマラにゃい悪臭の場合があります。
洗剤を使うよりも、無臭の消毒用エタノールを使う方が、猫にとっては嬉しいかも知れません。
お手入れするとき、ついつい人間目線で考えてしまいますが、人には無臭でも、猫には感じる匂いはきっとたくさんあるはず。
猫が不機嫌だな、今日はご飯を食べないな、と思ったときは、部屋中に消臭剤などを使っていたり、猫の首輪を「香りが続く洗剤」で洗ってしまったのが原因かも。
猫のお手入れに使う洗剤は無臭のものがオススメ。猫もきっと喜んでくれるはずです。 情報提供元: 猫壱