愛猫が虹の橋を渡ってしまったら。近頃はペットも火葬するのが一般的です。しかし一口に火葬といっても方法は様々。住んでいる地域においてはペット専用の火葬場を持っている自治体もあります。



自分が住んでいる地域ではペットはどのような供養ができるのか、事前に確認しておくと、もしもの時に慌てずにすみます。



現在は火葬の種類も様々です。今回は知っておきたい、最近のペットの葬儀事情をご紹介します。



 

■主な火葬の種類




・個別立ち会い葬:飼い主さんが立ち会って、自分の愛猫一匹だけを火葬する方法です。思い出の品をお棺の中に入れたり、愛猫の遺骨を拾ったりできます。



最後まできちんとお見送りしたい。我が子同様だった愛猫と最後まで一緒にいたい飼い主さんに向いています。費用は3万から6万円ぐらいです。



・個別一任葬:ペットの葬儀業者に愛猫の亡骸を預け、その会社で1匹だけで火葬してもらう方法です。火葬が終わった後で、骨壷に入った状態で遺骨を受け取ります。



愛猫の死が辛くて葬儀ができない。もしくは葬儀に立ち会う時間が取れない飼い主さんに向いている方法です。費用は2万から3万円ぐらいです。



・移動火葬車による自宅葬:火葬炉を備えた専用の車両に自宅の近くまで来てもらって、その中で愛猫を火葬する方法です。



大抵は近所に迷惑かからない場所に移動しておこないます。愛猫の亡骸を火葬場まで運べない飼い主さんに向いています。費用は3万から6万円ぐらいです。



・合同葬:愛猫の亡骸をペット業者に預け、ほかのペットと一緒に火葬します。火葬から納骨まで日数や時間がかかる場合があります。



遺骨はほかのペットとともに共同墓地などに納められます。費用をなるべく抑えたい飼い主さんに向いています。費用は1万から2万円ぐらいです。



このほかペットの葬儀業者以外でも、自治体によっては動物のみで火葬してくれるところもあります。多くの場合、合同葬が一般的ですが、個別で火葬してくれるところもあるようです。自分が住んでいる地域の役所に問い合わせてみてください。



 

■主な供養の方法






・墓地に埋葬する:動物専用の墓地には、1匹だけで入る個別墓地とほかのペットと一緒に埋葬される共同墓地があります。



個別墓地の場合は費用は約5万から30万円程度。それに年間管理費がかかります。共同墓地の場合は、費用は1万から2万ぐらいのところが多いようです。



・納骨堂に保管:ペットの骨壷を預かってくれるお寺もあります。骨壷を専用の施設に保管する納骨所もあります。



納骨堂では専用のスペース内でお供え物をしたり写真を飾ったりすることができます。愛猫を埋葬する前に、一時的に保管したい飼い主さんに向いています。費用は年間で3万円程度のところが多いようです。



・散骨する:ペットの散骨に関して、法的な規制はない様です。葬儀業者に頼んで海にまく海洋葬などもあります。



しかしもし自分で散骨する場合、場所によって散骨する場所に事前の承諾を取っておく配慮も必要です。



・自宅で保管する:自宅に仏壇を設けて保管したり、庭に埋める方法です。骨壷は自宅に置いて、毎年愛猫の命日に、お寺で供養してもらうという方法もあります。



 

■信頼できるペット葬儀社を調べておこう




愛猫の突然の死。悲しみに暮れる飼い主さんを狙う、悪徳な葬儀業者がいます。あらかじめ信頼できる業者を事前に調べておきましょう。



動物病院で紹介紹介してもらったり、インターネットの口コミを参考にしてもいいでしょう。



猫飼いの友人の情報も頼りになります。時間があるなら、実際に訪れてみるのもアリでしょう。



 

■最後に




葬儀や供養は、愛猫に飼い主さんがしてあげられる最後のことです。最近は自分とペットがいっしょに入れるお墓も人気です。自分の家族のお墓があるなら、そちらのお寺に聞いてみても良いでしょう。



愛猫の供養の仕方は人それぞれです。すぐに納骨をしなくても問題はありません。飼い主さんが納得できるまで何年間も愛猫の骨壺を自宅に置いている人も多いようです。



愛猫の骨の1部をペンダントなどに入れてメモリアルジュエリーを作る人もいます。猫の死をゆっくりと受け止めて、元気な生活が取り戻せるまで、自分の納得のいく方法で愛猫を供養してあげてください。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 ペットの葬儀に悩んだら。知っておきたいイマドキのペットの葬儀事情