さっき食べたばかりでしょ!と言いたくなる猫のしつこいおねだり。でも仕方がない、とフードを出してあげても、またちょっとしか食べずにフイとどこかへ行ってしまう猫。



お米1粒には88人の神様が…と言い聞かせられて育ったワタクシ。息子のおやつ代よりも高いキャットフードを食い散らかし、残しまくりの愛猫の姿にお財布が、いや胸が痛む飼い主さんはいませんか?



気温が高くなるこの季節、愛猫が食べ残したフードはそのままにするわけには行きません。どうして猫は少ししか食べないのか。そしてなぜ毎回ご飯タイム以外におねだりしてくるの?



この少ししか食べないのに、食事のおねだりがしつこい。という我がまなな猫に対して、飼い主ができる対策法をご紹介します。



 

■猫はなぜ少しずつ食べるの?




猫は犬など他の動物に比べて胃が小さいので、人間からみると少量でもお腹がいっぱいになるそうです。ちょこちょこ食べるのはそのせい。



犬は朝晩2回、というご飯のあげ方でも良いですが、猫の場合は1日のフードを複数回小分けにして与えるとより満足感が得られるとか。



そのためには、猫のフードは家の様々な場所に少しずつ用意しておくと猫は「探索」本能を刺激されて喜ぶそうです。



 

■いつもと違う場所で与えてみる




猫には刺激が必要です。ある学者の意見では、現在の猫はご飯には不自由していない生活を送っているため、食欲よりも遊びなどの欲の欲求を満たしてあげるほうが良いとか。



猫じゃらしにおやつをつけて追いかけさせる「猫釣り」をすると猫は大喜びをして走り回りますよね。



そしてたまには猫にご飯をあげる場所を変えて与えてもいいかもしれません。わたしはベランダに愛猫を出していますが、ちょうどお花見のシーズンだし、ということで、今日はベランダで猫にご飯をあげたところ、いつもよりも満足そうに食べていました。



 

■猫はなぜしつこくおねだりするの?




猫の食事の仕方を見ていると、フードを丸呑みしていることが多いですよね。そんな食べ方なのに、どうしてそんなにお腹が空くのが早いのでしょうか。



猫がフードを丸呑みするのは、野性時代に獲物の肉を丸呑みしていた名残りだと言います。肉を消化吸収しやすくするため、猫の口から大腸までの消化管は短くなっているとか。



逆に植物など消化しにくいものを食べる草食動物の消化管は長いそうです。消化管の長さは猫は体長の4倍ですが、人間は体長の7倍あります。やはり人間は雑食動物なのですね。



 

■猫がしつこくおねだりしてきたら








猫が1日の摂取量以上にフードのおねだりをしてきたら。良い対策法は「猫の気をそらす」ということでしょう。



おねだりしてきた猫に、「おやつの入った器」と「大好きな猫じゃらし」の両方を見せてみてください。



おやつよりも猫じゃらしの動きに飛びついてくる猫は、刺激を求めている証拠。たっぷりと遊んであげましょう。



また、猫は知的な好奇心が旺盛です。クリッカートレーニングをすることで、犬のようにしつけを遊んで覚えさせることもできます。



カチッと音が鳴ったらいいこと(ご褒美)がある、というメリットを条件つけることが猫のわがままを抑える秘訣です。



猫がおねだりする時は、猫が嫌がるしつけをしやすい時。おやつを与えるついでに「キャリーに入ったらおやつをあげる」など、条件をつけて覚えさせると、イザ!という時の災害時の同行避難の時にも役立つはずです。



 

■最後に




いかがですか。おねだりがしつこい猫に対する対策法。しかし飼い主さんは猫がニャーニャー鳴くと「またおねだり?」と思ってしまいますが、実はこの行動は「ご飯が欲しいわけじゃないの」という場合があるそうです。



猫が鳴くのは「飼い主さんに何か要求があるとき」です。そもそもこの「ニャー」という鳴き声は、人間の赤ちゃんの鳴き声に似ていますよね。



猫は人間が赤ちゃんが泣くとすぐに反応することを学習し、赤ちゃんの鳴き真似で「ニャーニャー」と泣くように鳴った、という説もあります。



猫の要求は「ご飯」だけではありません。「暇だから遊んで」「トイレが汚れてるから掃除して」「嫌な匂いがして落ち着かない」など、猫の気持ちが込められています。フードをあげる前に、猫が困っていることがないか、ちょっと考えてみてくださいね。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 少ししか食べないのに、食事のおねだりがしつこい。飼い主にできる対策法