世の中には、動物の言葉がわかるという「動物の通訳者」がいますよね。1947年、アメリカのボストンで生まれたテンプル・グランディンは、生まれながらの自閉症でした。



しかし彼女は自閉症としての特質(動物の情動が理解できる)を生かして、世界的に有名な動物学者になったのです。



彼女は屠殺される動物に対して「怖くない死に方」を指導し、アメリカのファストフードの指定業者と提携して世界中の動物施設の環境を監査する仕事をしています。



私はいろんな動物学者の書いた動物心理の本を読みましたが、彼女の本が一番「なるほどねえ」と納得できることが多数。彼女の著書「動物感覚」「動物が幸せを感じるとき」を読んだおかげで、我が家の愛猫、保護犬の気持ちがわかるようになりました。



今回は、そんな天才動物学者、テンプル・グランディンが語る『猫が幸せを感じる3つの条件』をご紹介します。



 

■動物が幸せに生きるための5つの権利




猫に限らず、すべての動物が幸せに生きるために必要なものを知っていますか?



動物の福祉を強く推進するイギリスにおいて、動物の精神的な幸せの大切さが考えられるようになったのは1960年代。政府の依頼を受けてイギリスの科学者による家畜福祉を考えるブランベル委員会が動物の持つ幸せに生きるための5つの権利を提唱しました。その権利とは、



・飢えや渇きにさらされない権利

・不快な環境に置かれない権利

・痛み、怪我、病気の苦しみに晒されない権利

・自然な行動をする権利

・恐怖や苦悩に晒されない権利



その中で、テンプル・グランディンが特に猫などのペットが最も幸せに感じる権利についてごくシンプルにまとめています。



「怒り、恐怖、パニックにさせないで探索と遊びのシステムを刺激すること」



特に猫にはこの「探索」がとても必要だと語っています。



 

■猫には仲間が必要




「犬は人間に仕え、人間は猫に仕える。」



という人間は猫の下僕である、という恐るべき発見?をしたのはテンプル・グランディン。猫の本質をズバリと見抜いた彼女の観察眼には本当に驚かされます。



猫と犬は全く違います。猫は犬のようにやたらと社交的ではありませんし、しつけをする時に褒めたりおだてると言った方法は猫には通用しません。



猫は犬のように飼い主の反応を理解して学ぶ、という「発想」がないと言います。



しかし孤高のハンターである猫にも、「仲間」は必要だとテンプル・グランディンは語っています。



どんな動物でも他者と触れ合う欲求を満足させるために、友達や仲間が必要ですよね。飼い主が日中外出して猫だけの環境の場合は特に、退屈させないように仲良く暮らせる「相棒」がいることが猫への幸せに繋がります。



ただし、猫は犬に比べて「友達の好み」がうるさいそうです。一番良い相棒は、「一緒に生まれたきょうだい」か、「親子のペア」が一番良いそうです。



 

■猫には知的な刺激が必要








猫は「狩り」をする動物です。たとえご飯が自動的に毎日食べられる環境でも、獲物を追う、という狩りの情動を満たしてあげることはとても大切なのだとか。



完全室内飼いの猫には特にこの狩りという行動をさせることは必要です。テンプル・グランディン以外にも、動物学者オーヴァール博士も、



「人間は猫が本当に賢く、生まれつき認知能力があることをわかっていない。刺激が少なくて知的な欲求が満たされていない猫はたくさんいるでしょう。」



と語っています。テンプル・グランディンは、猫の知的な欲求を満たしてあげるには、「クリッカートレーニング」が一番良い方法だ、と述べていました。



 

■最後に




いかがですか。猫が幸せを感じるとき。それは探索、狩りなど、知的な欲求が満たされるときです。猫壱の「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 2」はまさに猫のこの本能を満たすべく作られた猫のためのおもちゃです。



この電動で動く猫じゃらしは、羽スティックが4段階(初級・中級・上級・自動)の速度を選べるようになっていますから、飽きっぽい猫ちゃんにも刺激的。楽しんで遊んでくれるはずです。



また、 羽根スティックは目のよくない猫ちゃんにも見えやすいように自然な白黒カラー。そして興奮した猫ちゃんが羽をむしってしまっても、このスティックだけ別売りで販売しています。



飼い主さんのお財布にも優しい猫のおもちゃ、電動で動く猫じゃらし「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 2」は猫の幸せを考えると、ぜひ必要なのではないでしょうか♪
情報提供元: 猫壱
記事名:「 猫が幸せを感じる時。動物学者テンプル・グランディンが教える3つの条件