ウサギは寂しいと死ぬ…。誰が言ったのかわかりませんが、これは間違いだそうです。



私は数年前友人から「公園に捨てられていたウサギ」」を飼い主さんが見つかるまで、という条件で2匹預かったことがあります。



ウサギと人間の共通点があるとすれば、年中発情できることとストレスに弱いことかも。オスのウサギは年中メスのウサギを追いかけ回し、メスのウサギは常にもぐもぐと口を動かしていました。寂しいという言葉を知らないのでは?生命力は旺盛でした。



寂しいと死ぬといえばリスザルが有名です。群れで行動する習性があるリスザルですが、性格は穏やかで争いを好まず、仲間を大切にする平和主義。1匹だと死んでしまうと言われるのも頷けます。



そして寂しくても死なないという動物は?と聞かれたら猫と答える人が多いかも知れません。猫は単独で行動するハンター気質。1匹狼と言われる狼は実は群れで行動しますが、猫は本当に単独で行動します。(メスの猫は親族のメス同士で群れることもあります。)



強く美しくわがままな猫。人間が猫を愛する理由がわかります。しかし猫にも弱点があるはず。でも飼い猫の場合は飼い主さんとその猫の性格やライフスタイルで猫のQOLや寿命は変わるでしょう。



今回は、地域猫を育てる猫仲間と話していて感じた、外で暮らす猫のエピソードをご紹介します。



 

■18年以上生きている地域猫のぶーちゃん






私が住んでいる家の周りは、ちょっと外を歩けば必ず猫の姿を見かけるくらい、猫が多く住んでいます。



ぶーちゃんは近くの団地に住んでいる白黒のブチ猫。団地に住む猫おばさん2人が大切に育てている地域猫の1匹です。



この団地は目の前が公園なので、捨て猫率が高く、常に5~6匹の猫が地域猫としてご飯を食べに来ます。その中でもぶーちゃんは最長老。入れ替わりが激しい地域猫の中で、ダントツに長生きしています。



 

■長生きの秘訣とは




ぶーちゃんを可愛がっている猫おばさん曰く、



「ぶーちゃんは他の猫が自分の縄張りに来ても決して喧嘩しないし、自分から鼻をくっつけて挨拶に行くの。ご飯をあげるときは真っ先に来てスリスリしてくれる。甘え上手なんだよね。」



とのこと。確かに過酷な外の世界で生きる猫は警戒心が強く、甘えてくる猫はほとんどいません。ぶーちゃんのフレンドリーな性格は地域猫としては珍しいかも。



「ぶーちゃんは他人を信頼して愛される大切さを知ってるんだと思うよ。だからこんなに長生きしてるんだと思うの。」



猫おばさんはニコニコしながら教えてくれました。なるほど、猫が長生きできる理由は人に愛されるからなのかも?



飼い猫の方が寿命が長い、と言いますが、地域猫でも愛されれば長生きする猫はいます。猫の長生きの秘訣は「愛されること」かも知れませんね。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 猫は〇〇しないと早く死ぬ?!地域猫から教わったたった一つのこと