猫と暮らしている皆さんなら、「猫は人間の4倍の速さで歳をとる」ということを知っているはず。



猫は生まれて半年で人間の10歳に当たる年齢まで成長します。猫の2歳は人間の24歳前後。3歳をすぎると成長のペースはゆっくりになり、その後の猫の1年は人間の4年に相当するとか。猫の15歳は人間なら70代の後半です。



愛猫の健康状態をチェックするには、日頃からのスキンシップやご飯やトイレのチェックのほか、体の「基本データ」を知っておくことが大切です。



今回は自宅でできる猫の健康のためのチェックポイントをご紹介しましょう。



 

■猫の体重




猫の平均体重は大体4キロから6キロ程度。猫の体重が1キロ減った場合は、4キロの猫なら25%も体重が減ったことになります。



人間なら過激なダイエットでこれぐらい減ることはあるかもしれませんが、猫の場合急激な体重の減少は病気の可能性が高いといえます。特に食欲はあるのに体重が減るのは要注意。病院で診察を受けてみてください。



 

■猫の呼吸と心拍数




意外に知らないのが猫の心拍数ですよね。猫の平均的な心拍数は1分あたり120から180回くらいが目安です。



そして猫がリラックスした状態の時に、胸が上下する回数をチェックすると猫の呼吸数がわかります。猫の呼吸数は1分あたり24から42回程度。



呼吸数や心拍数が多い場合は心臓病や甲状腺機能亢進症、呼吸が少ない場合は危険な状態が多いと言われています。

 



■猫の体温




猫は寒いのが苦手な動物。猫の平均体温は人間よりもちょっと高め、37.5度から39度くらいが目安だと言います。



猫の体温を測る場合は、肛門から測るのは猫が暴れてかなり大変かもしれません。猫用の耳で測定できる体温計がオススメです。



感染症や腫瘍がある場合、猫は高熱を出すことがあります。こまめにチェックしてみてください。

 

■猫の排泄物




猫の健康をチェックする最適なツールが猫の排泄物。毎日のトイレの掃除の時に、下痢や便秘をしていないか、色や匂いが変わりがないかを見てみましょう。



特におしっこの量は要注意。おしっこの回数や量が増えてきたら、病気の可能性があります。





いかがですか。愛猫の体の「基本データ」。我が家の愛猫、カイトは、体重が4.1kg、体温が37.8度、心拍数が15秒間測定して4倍かけた数値が138、呼吸数は36回でした。



これらを全てチェックしてかかった時間は15分くらい。意外に簡単にチェックできました。猫は病気を隠す動物です。猫の機嫌が良さそうな時に、できれば月に1度、難しい場合は3ヶ月に1度程度、定期的にチェックしてみてはいかがでしょうか。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 食欲があれば元気、とは限らない。愛猫の体の「基本データ」を知っておこう