2017年のNHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」。主人公の柴咲コウの強い「目力」が印象的ですが、実は皆さん、「井伊家」と聞いて、何か思い当たることはありませんか?



猫好きなら絶対に1つは持っているであろう「招き猫」。実はこの招き猫の伝説を作った人物が江戸時代の彦根藩主、井伊直孝です。



 

■井伊家と招き猫の関係とは




直孝といえば、「徳川四天王」の1人として数多くの戦いで活躍した井伊直政の次男。直政は、関ヶ原の戦いでも東軍に多大な貢献を果たした武将でした。



長男の直勝が病弱だったために直政の跡を継いで彦根藩の藩主となった直孝ですが、たまたま現在の世田谷区にある豪徳寺の前で雨宿りをしていたところ、境内にいた和尚の飼い猫のタマに導かれて寺に立ち入ったところ、突然落ちてきた落雷を免れるという幸運に。



この僥倖に感謝して、井伊家はこの豪徳寺を代々菩提寺にすることにしたのだとか。



豪徳寺ではこの幸運のきっかけを作ってくれた愛猫のタマに感謝し、タマの死後、「招福猫児」(マネギネコ)として祀りました。



これが現在の招き猫の由来だと言われています。



 

■毛色によって招く幸運が違う?




なんとなく「招き猫」の毛色というと、白地の多い三毛猫というイメージがありますが、全国の招き猫の毛色を調べると、真っ黒な黒猫の招き猫や、白黒ブチの招き猫などもあるようです。



招き猫は猫の毛色によって、意味が違います。一番オーソドックスば三毛猫は「幸運」を招きますが、真っ白な猫の場合は「福」を呼び、黒い猫は「健康や病除け」、金色(茶系)の猫は「金運」を呼ぶと考えられています。



 

■9月29日は招き猫の日






全国の招き猫の愛好家のために、1993年、「日本招猫倶楽部」が発足しました。この倶楽部では9月29日を「来る福招き猫の日」と制定し、招き猫を生産している愛知県の瀬戸市では、1996年から毎年「来る福招き猫まつりin瀬戸」を開催、2日間でおよそ8万人が集まるイベントになっているそうです。



 

■井伊家のマスコットキャラクター「ひこにゃん」






出典



国宝に認定されている滋賀県の彦根城。井伊家の城であるこのお城のマスコットキャラクターは「ひこにゃん」という可愛い猫。



「ひこにゃん」は赤い兜をかぶった白猫です。この「ひこにゃん」はゆるキャラ好きの中でも特に「可愛い!」と大人気なのだそうです。





いかがですか。井伊家と猫の不思議な関係。こんな裏話を知っていると、大河ドラマをより面白く観られるのでは?



ドラマの主人公、柴咲コウが演じる直虎は井伊家の家系図の中でも特に波乱万丈に満ちた人生を送った人物。本当は男性だったのでは?とも言われる謎めいた存在だそう。



この柴咲コウさんも大の猫好きで有名です。2011年のライヴツアーで熊本県を訪れた時、「かごにゃん」という名前の保護猫カフェで1匹の白猫と運命の出会いをしてしまい、「のえる」という名前をつけて現在一緒に暮らしているそうですよ。



そんな柴咲コウさんは招き猫の由来である井伊家の人間を演じるなんて、これも猫の恩返しなのかも知れませんね♪
情報提供元: 猫壱
記事名:「 【招き猫】井伊家といえば直虎、ではないかも?井伊家にまつわる猫伝説とは