猫の平均寿命は年々伸びています。2016年1月の時点で「日本ペットフード協会」が発表したデータによると、猫の平均寿命は「15.75歳」。2015年度は14.82歳です。ここ数年の統計を比べると、猫の寿命は毎年「0,2歳」ずつ伸びている計算になります。



これをオス猫とメス猫で分けて考えて見ると、6対4でメス猫のほうが長生き。人間の場合も、平成27年度の厚生労働省が発表した内容によると、100歳以上の男性の数は約7,800人なのに対し、女性はその7倍に当たる53,000人。



女性の方が男性よりも長生きなのは猫の世界も人間の世界も同じ傾向のようですね。



 

■オス猫とメス猫はどちらがストレスに強い?




人間の場合は日本精神神経学学会総会が2010年に発表した研究によると、男性は他人との競争や知的劣等感に関する課題では女性より強くストレスを感じることがわかっています。



また女性は社会的拒絶に関する課題でストレスを男性よりも感じるそうです。女性のストレスは加齢の影響も受けます。男性よりも女性の方が「年齢に関する」問題は、年を取るにつれて男性の3倍以上ストレスを感じるそうです。



猫の世界では年齢によるストレスは人間とは逆かも知れません。猫の世界では出産経験のある年増の猫の方がモテるという報告もあります。そして繁殖の時期、メスを争う戦いの場合、若いオス猫は不利なのだとか。外の世界で他の猫と戦う「猫ストレス」は圧倒的に単独で行動するオス猫の方が高いようです。



メス猫は子育てなど、ストレスが溜まりそうな課題に対して、血縁関係のメス猫同士集まって協力して子育てをします。一人よりも仲間がいる方がストレスを感じにくいということは、オス猫よりもメス猫の方がよくわかっているのではないでしょうか。



 

■親のストレスが子供を成長させる?






海外のラットを使った研究ですが、巣の中から子供のラットを取り出し、人が数回撫でてからまた巣に戻すことを繰り返すと、その子供ラットは巣の中で人に撫でられなかったラットに比べてられ身体的に強く育ったそうです。



研究者によると、なぜ人が撫でたラットの方が強く育ったかというと、母ラットは人の匂いのついた子供を匂いを消すために他の子供よりも入念に舐め、グルーミングして積極的に養育するのだとか。



これは人の匂いにストレスを感じた母親が、その子供に過剰にスキンシップすることで、結果的にその子供を強く育てることができたと考えられます。



 

■猫の子育てにオスはいらない?




猫の子育てはメス猫中心です。オス猫は自分の子供を育てることはほぼないといいます。そして子供時代がすぎるとオス猫は母猫の縄張りから追い出されますが、メス猫は母猫の側で暮らすことが許されます。



母猫から愛情を長期的に受けられるメス猫は、オス猫よりもメンタルが強く育つはず。オス猫とメス猫、ストレスに強い猫はメス猫なのではないでしょうか?



私はそう感じましたが、皆さんはどう思われるでしょうか。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 猫の世界も結構大変?オス猫とメス猫、ストレスに強い猫はどっち?