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研究主任のアマリア・バストス氏は、次のように述べています。
「ブルースが道具を使うことで、ミヤマオウムの知能の高さが浮き彫りにされました。
ミヤマオウムは野生下であまり道具を使わないのですが、ブルースの行動は、彼らの知能が非常に柔軟であることを示します。
ミヤマオウムは、身体的に問題が生じても、その障害に適応して柔軟に解決できるのでしょう」
鳥は、動物の中でも、非常に知能の高い生き物です。
最近では、野生のオウムが木の枝を食用ナイフのように使う様子や、人間の言葉を聞き覚えたアヒルが「ボケナス(You Bloody Fool)」としゃべる様子が観察されています。
こちらが、木の枝をナイフに使うオウム。
こちらが、アヒルが発した「ボケナス(You Bloody Fool)」の音声。
また、私たちの身近な存在であるカラスは、人間の6〜8歳児と同等の知能を持つと言われています。
鳥たちは一体、どれほど賢いのでしょうか。
今後も鳥の行動から目が離せません。
参考文献
Disabled kea uses tools for self-care
https://phys.org/news/2021-09-disabled-kea-tools-self-care.html
Bruce The Disabled Kea Has Learnt To Practice Self Care With Tools
https://www.iflscience.com/plants-and-animals/bruce-the-disabled-kea-has-learnt-to-practice-self-care-with-tools/
元論文
Self-care tooling innovation in a disabled kea (Nestor notabilis)
https://www.nature.com/articles/s41598-021-97086-w
ライター
大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。
編集者
ナゾロジー 編集部