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2024年後半の調査では、67%の人が、チャットボットに対して親切な言葉を投げかけていると回答しました。
そして、その人たちのうち、55%は「それが正しいことだから」と述べ、12%は「AIの反乱に備えてアルゴリズムをなだめるためだ」と述べたそう。
後者の人々がどれだけ本気かは分かりませんが、多くの人は相手がたとえAIであっても、礼儀正しい言葉を使うことは「人として正しいこと」だと感じているようです。
こうした傾向に同調するように、Microsoft Copilotの設計チームディレクターであるカーティス・ビーバーズ氏は、「お願いします」という一言でプロンプトを書き始めることを勧めています。
またAIが応答したなら、感謝の気持ちを伝えるようにも勧めています。
そうすることで、AIが人間の丁寧な会話から学習し、応答の質を高めてくれるというのです。
とはいえ、現段階では、どちらの主張が正しいと結論を出すことはできないでしょう。
AIが私たちの生活に欠かせないものとなり、今後ますます人間に近づいていくことで、この議論はいっそう燃え上がっていくことでしょう。
参考文献
Your politeness could be costly for OpenAI
https://techcrunch.com/2025/04/20/your-politeness-could-be-costly-for-openai/
Sam Altman Admits That Saying “Please”and “Thank You”to ChatGPT Is Wasting Millions of Dollars in Computing Power “You never know.”
https://futurism.com/altman-please-thanks-chatgpt
AI Etiquette: Why You Should Add a “Please”&“Thank You”
https://techsevenpartners.com/ai-etiquette-why-you-should-add-a-please-and-thank-you-when-using-ai/
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
編集者
ナゾロジー 編集部