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この機体は、「人とマシンがパートナーのように呼応し合う親密な関係」を目指し、2017年から研究・開発が続けられてきました。
オーナーを認識したり、自らバランスを保って自立したりするなど、これまでのバイクとは一線を画す存在となっています。
MOTOROiD2は2023年10月28日~11月5日に開催される『ジャパンモビリティショー2023』に出展される予定です。
目次
2017年、ヤマハは「生き物のようなマシン」をコンセプトに、斬新なバイク「MOTOROiD」を発表しました。
この新たなマシンは、「体温を感じさせるような柔らかいデザイン」「自律性」「ライダーとの対話」を特徴としています。
例えば、ヤマハ独自のバランス技術「AMCES(アムセス)」によって、常に車体を最適な姿勢で維持し、自立・前進することが可能です。
また画像認識AIによって、オーナーの顔やジェスチャーを認識できます。
これによって、手招きなどの仕草でマシンを走行・停止させることが可能だという。
さらに、マシンの後部でライダーを包み込むようなデザインが採用され、マシンと人の一体感が追求されています
当時、「未来のバイク」として大きな注目を集めたMOTOROiDですが、5年の時を経て、新たな姿へと成長したようです。
最近ヤマハは、MOTOROiDの進化モデルである「MOTOROiD2」の姿を公開しました。
従来のオートバイのデザインからは大きくかけ離れており、MOTOROiDよりも「生き物感」が増しているのが分かります。
どのように走ったり、曲がったりするのかさえ想像しにくいデザインです。
MOTOROiD2の性能に関する詳細は未だ明らかにされていませんが、以前の機体の特徴は健在であり、強化されているようです。
例えば、これまでと同じく、バランス制御「AMCES」によって不倒状態を保つことができます。
また、実際の生き物やペットのように、「オーナーの存在を認識して自動で起き上がり、走行の準備を整える」といった動作も可能です。
主人にべったりな愛犬のように、顔認識とジェスチャー制御によって自分の周りを追いかけるように指示することもできるとのこと。
ちなみに、以前のように「車体後部でライダーを包み込むスタイル」は廃止されたようです。
代わりにフロントが大きく開くようデザインされており、内部のブルーライトが輝きます。
この機能が何を意味するのかは明らかになっていませんが、その姿はまるで口を大きく開けるエイリアンのようであり、「近未来的な生き物」をイメージさせます。
ヤマハによると、MOTOROiD2は「人生の伴侶」のような存在感をもつパーソナルモビリティなのだとか。
MOTOROiD2は、2023年10月28日~11月5日に、東京ビッグサイトで開催される『ジャパンモビリティショー2023』で披露されます。
ヤマハが追求する「人とバイクの新しい関係」を楽しみに待ちましょう。
参考文献
生き物のようなマシンと、どう生きる?