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どうやら子供たちのいたずらで、接着用のノリの中に沈められたようでした。
獣医師がパスカルを抱えたとき、彼は微動だにしませんでした。
全身にこびりついた泥やゴミで、身体がセメントのように固まっていたのです。
動くことはおろか、息をすることもできない状態。
さらには全身の血流も滞っており、もはや死んでしまう寸前でした。
獣医師たちは、すぐに治療を開始しました。
まずはカチカチに固まった毛を、数時間かけて刈り取っていきました。
ノリと泥の塊は、とても分厚く固いものでした。
それらを剥がしきると、後ろ足を骨折していることも分かりました。
そして、それと同時にあらわになったパスカルの表情。
いったいパスカルが何をされてきたのか。
ひどく恐怖に怯えた目を見れば、痛いほどに伝わってきます…
身体の傷は治っても・・・