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◆「アメリカタイプ」
ボディが小さめで、胴が短く頭が大きめで“コロコロ”しています。
いわゆる人間でいう“丸顔”をしていて、目がクリクリで大きいため全体的にかわいらしい顔が特徴的なのはこのタイプです。
被毛はクリーム色が多いです。
性格はヨーロッパタイプに比べると、元気で人懐っこく穏やかだと言われています。
◆「ヨーロッパタイプ」
アメリカタイプよりもシャープなボディラインですっきりしていて筋肉質です。
ほっぺが垂れていてなんとなく“四角い輪郭”をしており、顔立ちもきりっとしています。
明るく活発な性格はアメリタイプと似ていますが、慎重派で冷静な一面を持ち合わせていると言われています。
被毛はブリンドル色が多いのもこのタイプの特徴です。
Monika Vosahlova/shutterstock.com
「フレンチ=フランス産」+「ブルドック」で、ブルドックから派生した犬です。
フレンチブルドックの基礎であるブルドックはイギリス原産です。
そして小型させ改良を加えていったのがフランスなのです。
1850年ごろイギリスからフランスに持ち出されたと言われていて、ブルドックの繁殖過程で誕生しました。
もともとブルドックは戦闘犬でしたが、フレンチブルドックは性格が優しく戦闘向きではありませんでした。
戦闘に向かないため、ネズミ捕り用として飼育されていたフレンチブルドックですがその愛らしい風貌に貴族階級の女性たちは虜になり人気に火が付き、独特な雰囲気をもつ犬へとどんどん改良されていきました。
テリアやパグなどを交配させていったと言われています。
今は立ち耳がフレンチブルドックの特徴ですが、当初は立ち耳と垂れ耳の両方がありました。
ヨーロッパからアメリカに渡り繁殖が始まったときに、ヨーロッパでは垂れ耳が人気でアメリカでは立ち耳が人気でした。
「立ち耳と垂れ耳、どちらの耳がフレンチブルドックとして正しいのか」論争が長々と行われていましたが、1890年にアメリカで開催された「フレンチブルドックショー」で立ち耳のフレンチブルドックが観客を虜にしたことが決定打となりました。
その結果として「バット・イヤー」と呼ばれる立ち耳タイプが標準となり、フレンチブルドックの特徴となっていきました。
イギリス、フランス、アメリカで大人気となったフレンチブルドックですが、二度の世界大戦により大幅に頭数が激減。
絶滅の危機に瀕しながらも、愛好家たちの努力によって次第に頭数を回復しました。
日本へは大正時代に輸入されます。
昭和初期から中期にかけてフレンチブルドックブームが起きた後、人気が落ちる期間もありましたが、最近になって「ぶちゃかわ犬」として人気復活。
陽気な性格に加え、ほとんど吠えないため集合住宅での飼いやすさもあり、年々飼育頭数が増えています。
2000年以降、人気犬ベストテンに常に入る人気っぷりです。