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まずは日向ぼっこをすることによって体温を一定に保つ効果があります。犬は走り回ったりする必要がありますが、猫はなるべく動かずに日向ぼっこで体温調節をすることで、消費エネルギーを少なくして生活しています。
また、猫が日向ぼっこを必要とする理由としては、ダニの駆除の効果もあります。これは布団を外で干すのと同じことです。紫外線を浴びることで、ダニ等の細菌を殺菌しているのです。
他には、日向ぼっこをすることでカルシウムの吸収を高める効果もあります。そして、日向ぼっこをするとビタミンDを体内で形成することが出来る・・・。
と言いたいところですが、たしかに前までは人間同様、日光を浴びることによって、体内でビタミンDを形成するといった話もありましたが、現在ではそのような効果は実証されていません。
ビタミンDは、皮膚の下にある7-デヒドロコレステロールという物質が、日光を浴びることによりビタミンDを形成していましたが、猫にはビタミンDを形成出来る程の7-デヒドロコレステロールはありません。
猫のビタミンは、フードで補う必要がありそうです。ビタミン強化のフードはあまり見かけませんので、ビタミンのサプリメントを与えてみてはいかがでしょうか。さて、ビタミンは形成されないかもしれませんが、日向ぼっこは猫によって必要である行動だとおわかりいただけましたか?
それではなぜ猫は日向ぼっこを必要としているのでしょうか。ビタミンやカルシウムのためではありません。それは、ただひとつ。暖かくて寝心地が良いからです。ビタミンやカルシウム等のメリットは猫からしてみれば知ったことではありません。部屋の中で一番暖かい場所が、日光の下であるから、猫はひたすら日向ぼっこを必要としているのです。
Dora Zett/shutterstock.com
あなたは猫が日向ぼっこをする時、どんな場所で日向ぼっこをしていると思いますか?縁側?窓の下?ベランダ?おそらくそのような場所で日向ぼっこをすることが多いでしょう。
しかしここで飼い主が気を付ける必要があることがあります。それは、猫がバランスを崩して転がり落ちないこと。
猫はバランス感覚の良い動物ですが、人間同様寝ぼけている場合もあります。
ベランダで猫が日向ぼっこをしているのは見ていて気持ち良さそうで、邪魔したくないでしょうが、冗談ではなくベランダから寝ぼけて落ちてしまう危険性もあります。
ですので、ベランダへとつなぐ窓が開いている際には、飼い主は注意して猫を見守る必要があるでしょう。
猫にはビタミンも必要ですが、日光が必要な動物です。そのように飼い主が理解してあげましょう。