猫がおしりを向けてくるのはなぜ?おしりを向ける時の6つの心理を解説!
猫の行動には意味がある
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人間は相手に気持ちを伝える時は、言葉だけではなく表情や仕草、行動などで伝えます。これは猫も同じです。猫は特に言葉を発さないので、行動や仕草を読み取ることが良いコミュニケーションを図る上で大切になります。
この例にもれず、猫がおしりを向けてくるという行動は実は飼い主さんに対するメッセージが込められた行動であるといえます。
猫がお尻を向けている時の心理
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一般的に、おしりを向けられたり後ろをむかれたりすると嫌われていると感じてしまうかもしれません。人間同士なら確かにそういえるでしょう。しかし猫の場合は少し違うようです。ここでは猫がおしりを向ける時の心理を6つご紹介します。
あいさつ
飼い主さんにおしりを向けるだけにとどまらず、においを嗅がせようとすることがあるかもしれません。これは猫同士のあいさつの方法です。通常、猫は警戒心がとても強く、親しくなりたくない相手にはあいさつすらしません。
このことから、おしりを向ける行動には「飼い主さんを親友として認めてもっと親しくなりたい」という気持ちが表れているといえます。
攻撃の意思はない
猫は仲良くしたくない相手には絶対おしりを向けません。これは、自分が攻撃する意思がある相手にも同じです。反対におしりを向けるという事は「仲良くなってもいい」「攻撃はしないよ」という合図になります。
撫でてほしい
子猫の時には母猫がおしりを舐めて排泄を促します。このようにして母猫とのスキンシップを取っているのです。これは子猫の時期に特有のことですが、成猫になってこの頃のことを懐かしく思う場合もあるといわれています。そのような時は、「撫でてほしい」「甘えたい」という気持ちから飼い主さんにおしりを向けることがあります。
信頼の証
先ほども取り上げた通り、猫は警戒心がとても強い動物です。ですから信頼していない相手には絶対におしりを向けません。目が行き届かないおしりなどの後ろ側はとても無防備で、不意に攻撃されてしまうと命に関わるからです。それゆえに飼い主さんにおしりを向けるという事は信頼してる証といえるでしょう。
安心やリラックスの気持ち
信頼だけではなく、リラックスしている時もおしりを向けてきます。誰も攻撃をしてこないという安心感があるので、特に何も意識せずにおしりを向けてそのまま寝てしまうことがあります。
守ってあげたい
これはおしりを向けるというより「敵が来るかもしれない方向を見張っている状態」といえます。この場合、猫は飼い主さんより自分の方が上だと思っている可能性があります。飼い主さんが赤ちゃんや小さい子供など弱い存在に見えるために、保護本能が働いて守ろうとしていると考えられます。
おしりを向けられた時の対処法
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いくらあいさつの一環といっても、猫のおしりを目の前に向けられたらいい気持ちはしません。ましてやトイレに行った後など、タイミングが悪い場合はなおさらそうです。しかし決して邪険に扱わないようにしてください。
猫がおしりを向けてくれるようになったという事は、飼い主さんとの絆が生まれ友達になれたということです。あまり気持ちのよい行動ではありませんが、その事実に注意を向けてぜひ喜んでください。
飼い猫がおしりを向けてきたら、優しく撫でてあげることであいさつに答えてあげましょう。楽しいスキンシップの時間になり信頼関係を一層強めることができます。
撫でる時の注意点
猫は撫でてもらうことが大好きですが、気分屋の一面があるのですぐに飽きてしまうことがあります。嫌がっている素振りが見えたならすぐにやめましょう。せっかく築いた信頼関係が崩れてしまう可能性があります。
猫の尻尾付近は大切な神経が集中している部分です。撫でる時は優しくソフトタッチで撫でるようにしましょう。いきなり触ることもやめてください。びっくりしてしまいます。撫でる前には声をかけてから触るようにしてください。
また注意点として、発情期であれば発情を促してしまうことがあります。安易に発情させる事はストレスの原因になるので刺激しないようにしてください。
おしりでできる健康チェック
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猫がおしりを向けてきたら、可能な範囲で肛門を観察してみるのもよいことです。炎症がないか、排泄物で汚れていないかをチェックしてください。もし汚れていたなら優しく拭いてあげてください。定期的に汚れるようなら、便に何か異常がある可能性があります。この場合は早めに獣医さんの診断を受けてください。毎日のチェックで少しの異常も早期発見できます。