犬に栗を与えても問題ない?

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栗は犬に食べさせることができる食材の一つです。犬が摂取すると中毒症状を引き起こしかねない成分は栗には含まれていないので、安心して与えることができます。

秋の旬の食べ物である栗にはさまざまな栄養素がバランスよく含まれていて、人間にとってだけでなく、犬にもある程度の健康効果を期待できます。もちろん、個体によっては特定の食材にアレルギー反応を示す犬もいるので、初めて与える際には「ごく少量」だけ与えて様子を見るなど、注意が必要です。

また、栗の与え方や与える量にも気を付けなければなりません。ではここから、犬に与えてもいい栗の量や与える際の注意点について考えていくことにしましょう。

犬に栗を与えてもいい量

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どんなに体に良い食べ物であったとしても、食べ過ぎてしまうと逆に体に悪影響を与えてしまうことがあります。特に栗は消化しづらい食べ物なので、犬に一度に与え過ぎてしまうと消化不良を起こしてしまう可能性があります。

また、犬は基本的にドッグフードだけで1日の必要な栄養を摂取することができるため、犬に栗を与えようと思う場合は「おやつ」や「ドッグフードへのトッピング」程度の量を与えることが大切です。

では、犬にとって栗の「適量」はどれくらいでしょうか。それは犬の体重やサイズによって異なります。

超小型犬の場合

超小型犬とは体重が4kg未満の犬のことで、その中にはチワワやトイプードル、ヨークシャーテリアやポメラニアンなどが含まれています。

あくまで目安にはなりますが、体重が4kg未満の健康な成犬に1日に与えていい栗の量は1粒程度です。これは1粒が約10g(幅3cm程度の大きさ)の場合の分量です。

小型犬の場合

小型犬には体重が10kg以下の犬が含まれます。代表的な犬種として、ボストンテリアやミニチュアダックスフンド、スピッツ、柴犬などが挙げられます。

体重が10kgの犬に栗を与える際の適正量は、1粒10gで考えた場合、2粒と4分の3粒ほどです。10kg以下が対象なので、愛犬の体重に合わせてそれより少ない量で与えるようにしましょう。

中型犬の場合

中型犬とは体重が25kg以下の犬のことです。ウェルシュコーギーやボーダーコリー、ブルドッグ、スタンダードシュナウザーなどが含まれています。

中型犬に与えて良い1日の栗の適正量は約5粒程度です。50g前後と覚えておくようにしましょう。

大型犬の場合

大型犬とは体重が25kg以上の犬のことで、ラブラドルレトリバーやゴールデンレトリバー、シェパード、ドーベルマンなどを代表的な犬種として挙げることができます。

体重が25kgの犬で50g前後(栗5粒)、30kgの犬で60g前後(6粒)、40kgの犬で80g程度(8粒)が適正量になります。

子犬の場合は注意が必要

子犬にも栗を食べさせて大丈夫なのでしょうか?もちろんダメというわけではありませんが、子犬に栗を与えるときには特に注意が必要です。

なぜなら、子犬はまだ消化器官が発達していない状態なので、ちょっとしたことで下痢や嘔吐など消化不良を起こしやすいからです。栗は食べさせ方にもよりますが、消化しづらい食べ物です。あえて子犬に与えなくてもいい食べ物といえます。

犬に栗を与えることで期待できる効果

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では、犬が栗を食べることでどんな効果を期待できるでしょうか。

抗酸化作用による老化の防止

栗にはビタミンA、B1、B2、C、Eなどたくさんのビタミン類が含まれています。特に抗酸化作用があるビタミンEが入っているので、皮膚や粘膜の働きを良くする、免疫力を高めるなど老化防止に効果があります。

食物繊維で腸内環境を整える効果

栗には食物繊維も多く含まれています。消化を良くし、腸内環境を保つのに役立ちます。

糖質で食欲アップ!

犬は味覚をあまり感じない動物ですが、甘みは感じることができるといわれています。栗には糖質が含まれているので、食欲が落ちている犬にドライフードのトッピングやおやつとして取り入れることで、食欲アップにつながるかもしれません。

犬に栗を与えるときの注意点

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犬に栗を与えるときは加熱したものにしましょう。生の栗は硬いので消化に良くありません。また、鬼皮や渋皮ものどに詰まらせたり、消化器官を傷つけたりする危険があるので、取り除いてから与えるようにしてください。

他にも、栗にはカリウムが多く含まれています。健康な犬であれば適量食べても何の問題もありませんが、腎臓や心臓に疾患を持つ犬に与える際には注意しましょう。

もし、愛犬に栗を与えた後で何らかの体調の変化が見られるときには、動物病院に連れて行って獣医師の判断を仰ぐようになさってください。

栗を使った食品やスイーツは与えても問題ない?

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栗は栗ご飯やモンブラン、栗ようかん、マロングラッセなど、さまざまな料理やおやつに使用されています。そうした加工品を犬に与えても大丈夫なのでしょうか?

基本的に、人間が口にする加工品には塩や砂糖、香料などが使われています。そうしたものを犬が食べてしまうと塩分や糖分を過剰に取り過ぎてしまい、健康を害する危険があります。

犬に栗を与える時は加熱したもの、なおかつ何も味付けをしていない状態であげるようにしてください。特にスーパーやコンビニで販売されている甘栗を与える際は、原材料をよく見てから与えるようにしましょう。

情報提供元: mofmo
記事名:「 【獣医師監修】犬に栗はOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!【2022年版】