犬にブロッコリーはOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!
犬にブロッコリーを与えても問題ない?
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ブロッコリーの原産は地中海沿岸で、アブラナ科に属する緑黄色野菜です。ビタミンBやビタミンC、カロテンや鉄といった栄養成分を豊富に含んでおり、料理に彩りを添える野菜でもあるので、テーブルに上りやすいご家庭も多いことでしょう。
そんな栄養たっぷりのブロッコリーですが、犬が食べても基本的には問題ありません。生でも加熱したものでも大丈夫です。ブロッコリーには犬に害を与える成分は含まれていないので、安心して与えることができる野菜の一つです。
もちろん人間と同じ程度の効果を犬にも期待できるわけではありませんし、人間と犬が必要とする栄養素も異なるため、ブロッコリーをたくさん食べさせた方が良いわけではありません。基本的な栄養はドッグフードでまかなうことができるので、健康をサポートする目的で「適量」を与えるようにしましょう。
犬にブロッコリーを与えてもいい量
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では、犬にとっての「適量」というのはどれくらいでしょうか。犬の体重によって与えても問題ない「適量」には違いがあります。
一般的な基準や目安として、野菜などの副食は一日の摂取カロリーの10~20%以内に抑えるのが理想といわれています。つまり、副食となる食材はあくまでも「おやつ」や「トッピング」程度にすべきであるということです。
これを踏まえた上で、犬の体重別にブロッコリーの適正量を取り上げてみましょう。
超小型犬の場合
体重が4kg未満の犬が超小型犬に分類されます。代表的な犬種としてはチワワやトイプードル、豆柴、パピヨン、ヨークシャーテリアなどを挙げることができます。
超小型犬に与えても良いブロッコリーの量はおよそ8g~25g程度です。食べやすいサイズにしたブロッコリーの重さがだいたい10g程度なので、1切れ以下から2切れ程度が目安となります。
小型犬の場合
小型犬とは体重が10kg以下の犬のことをいいます。例えばシーズーやミニチュアダックスフンド、キャバリアやマルチーズ、パグなどが含まれます。
小型犬のブロッコリーの適正量は50gまでです。ブロッコリー5切れほどが目安となります。
中型犬の場合
中型犬は体重が25kg以下の犬のことをいいます。その中には柴犬やウェルシュコーギー、フレンチブルドッグやビーグルなどが含まれます。
中型犬にあげて良い1日の適正量の目安は80~90g前後です。ブロッコリー8~9切れ程度と覚えておいてください。
大型犬の場合
体重25kg以上の犬は大型犬に分類されます。ゴールデンレトリバーやラブラドルレトリバー、ドーベルマンやシベリアンハスキーなどを挙げることができます。
大型犬が1日に食べて良いブロッコリーの量は100g前後です。10切れ前後になります。
子犬の場合は注意が必要
子犬は消化器官がまだ発達していないため、与えるときには特に注意が必要です。特に、ブロッコリーにはイソチオシアネートという成分が含まれており、この成分が胃を刺激する可能性があります。そのことも考えると、わざわざ子犬にブロッコリーを与える必要はないといえるかもしれません。
犬にブロッコリーを与えることで期待できる効果
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ブロッコリーにはビタミンCやビタミンK、ビタミンEといった栄養素が豊富に含まれています。ビタミンEには抗酸化作用の働きがあるため、老化予防や毛つやを良くする効果を期待できます。また、ビタミンKは骨を丈夫に保つ働きをしてくれます。
さらに、ブロッコリーに含まれるカリウムは代謝の働きや神経の活動に効果がありますし、βカロテンも含まれているので、皮膚や粘膜の働きを良くしたり、免疫力をアップさせたりするのにも役立つといえるでしょう。
犬にブロッコリーを与えるときの注意点
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たくさんの栄養素が含まれるブロッコリーですが、与える際には注意も必要です。
ブロッコリーは生で与えることもできますが、とても硬いので丸飲みしやすい犬にとっては消化不良を起こしやすい食材です。ですから、与えるときには加熱して柔らかくするか、細かく刻む、ミキサーにかけるなどの工夫をするようにしましょう。
また、どんなに栄養価が高い食材でも犬によってはアレルギー反応を起こす個体もいます。初めて与える時は少量だけ与えて様子を見るようにしてください。もし、ブロッコリーを食べた後で愛犬に何らかの体調の変化が見られたなら、自己判断せずにすぐに病院に連れていき、獣医師の診断を仰ぐようにしてください。
ブロッコリースプラウトは与えても問題ない?
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ブロッコリースプラウトとは、発芽してすぐのブロッコリーの新芽のことです。ブロッコリーよりも栄養価が高いことで知られ、美容や健康に気を遣う女性の間でも人気が高い野菜です。
ブロッコリースプラウトもブロッコリーと同じように犬に与えても問題ないのでしょうか。スプラウトといっても辛味などの刺激も少ない食材なので、犬に与えても大丈夫です。しかし、やはり生のままだと消化が良くないので、加熱するか細かくカットしたものを与えるようにしてください。
また、ブロッコリースプラウトには「ゴイトロゲン」と呼ばれる成分が含まれていて、この成分が甲状腺ホルモンを作るのに必要なヨウ素の吸収を妨げるといわれています。それで、健康な犬であれば問題ありませんが、甲状腺に疾患がある犬には与えない方が良いでしょう。