【獣医師監修】猫にみかんはOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!【2022年版】
猫にみかんを与えても問題ない?
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みかんを猫に与える際はいくつかの注意点がありますが、それを守れば与えても問題ありません。しかし、猫は酸味を好まないので苦手な猫にはあえて与える必要はありません。
ビタミンやミネラルが多く含まれていながらカロリーが少ないので、おやつや記念日の特別なご飯として与える分には最適です。ビタミンAが豊富なので白内障の予防や角膜の健康維持に役立ちます。
しかし、皮の部分には猫に有害な成分が含まれているので絶対に与えてはいけません。
猫にみかんを与えてもいい量
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基本的にみかんの果実は糖分が多めなので、与えるなら少しにした方がよいです。みかんに含まれる栄養素は猫にとって絶対に必要なものではないので、猫が好まない場合は無理して与える必要はありません。
みかんを猫に与える場合、年齢や体重によって与えていい量は変わってきます。
子猫の場合
生後12ヶ月未満で体重が1kg未満の場合は消化器官機能が未発達ですので、与えるのは控えた方がいいかもしれません。
特に、みかんに含まれているβカロチンは人間の場合はビタミンAを生成するのに役立ちますが、猫の場合はカロテノイド(βカロチンに含まれる成分)からビタミンAを生成することができず、血液中に止まったままになってしまいます。
成猫の場合
生後12ヶ月から7歳で体重が3〜5kgの成猫の場合は、薄皮をむいた1粒の1/2程度の果肉が適量です。みかんは糖分が多く、与えすぎると肥満になることがあるので気をつける必要があります。
老猫の場合
7歳以上の老猫の場合は、消化器官機能が低下しているので基本的には与えない方がいいと思われます。猫にとって必須の栄養が含まれている訳ではないので、老猫に無理に与える必要はありません。
猫にみかんを与えることで期待できる効果
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みかんにはビタミンAが多く含まれており、白内障の予防や角膜の健康維持という効果を期待できます。また、皮膚や毛並みを整える効果も期待できます。その他にもビタミンE、Cなどの栄養素が豊富なので、抗酸化作用でガンや消化器疾患を抑える働きをしてくれます。
さらに、みかんに含まれるカリウムには塩分を排出し血圧を維持する効果があります。利尿効果もあるので水分量が調節され、新陳代謝が良くなります。
猫にみかんを与える時の注意点
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ほとんどの猫はみかん等の柑橘系の匂いを好まない傾向があります。もし、猫がみかんを食べたがらない場合は無理に与える必要はありません。
食べたがる猫にみかんの果肉を与えても問題ないですが、糖分が多く含まれているので与える量に注意することが必要です。猫にとって糖分の取りすぎは肥満の原因になります。
皮による中毒症状や肥満を防ぐため、薄皮を剥いてから少量を与えてください。また、外皮の部分は絶対猫に与えてはいけません。みかんの皮にはリモネンという成分が含まれており、このリモネンは猫にとってはとても危険な成分です。
猫はもともと肉食なので猫の肝臓にはこのリモネンを分解する成分がなく、中毒症状を起こして最悪死に至る危険もあります。もし誤って皮を食べてしまった場合には、早急に獣医師に相談してください。
リモネンは日用品にも含まれているので注意が必要です。アロマオイルや芳香剤、食器洗剤にも含まれていることがあります。特にアロマオイルは濃縮していて危険も高くなるので、猫がいる部屋では使用しないほうがいいでしょう。猫は嗅覚に優れているので、ストレスを感じてしまうことがあります。
みかんジュースなどの加工品やグレープフルーツは与えても問題ない?
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みかんの缶詰やジュースなどの加工品は加糖されており大量の糖分が含まれている為、猫に与えることはおすすめできません。糖分を取りすぎると肥満や糖尿などの疾患を抱える場合もあるので注意が必要です。自家製の砂糖を加えていないジュースであれば少量与えても問題ありませんが、あえて与える必要はないでしょう。
グレープフルーツもみかんと同じで、皮の部分にリモネンが含まれているので皮の部分は絶対に与えてはいけません。果肉の部分は少量であれば与えても大丈夫ですが、アレルギー症状を起こすこともあるので無理して与える必要はありません。
リモネンは柑橘類の皮全般に含まれているので、みかんやグレープフルーツ以外でも柑橘系の皮は猫には与えないようにして下さい。