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「ダブルリード」という方法があるのをご存知でしょうか。
今回は愛犬の安全を守る「ダブルリード」のメリットや注意点についてご紹介していきたいと思います。
お散歩中の安全対策に調整を加える必要を感じておられる飼い主さんは良かったら参考にしてみてください。
Alena Veasey/shutterstock.com
通常の場合、首輪かハーネスのどちらかにリードを1本付けてお散歩に行きますね。
これはシングルリードという使い方です。
一方、首輪とハーネスの両方を装着し、それぞれにリードを1本ずつ付けて2本のリードを付けて使用することをダブルリードと言います。
つまり、リードが1本であるか2本であるか、首輪とハーネスのどちらかだけか同時に装着しているかの違いがあるのです。
2本(ダブル)のリードを犬に繋ぐのはやり過ぎなのではと思われるかもしれませんが、犬の安全を確実に守るために必要なことで、実際に多くの犬の保護団体が採用しているリードの付け方です。
ダブルリードにしておくとどのように愛犬の安全を守ることに繋がるのか見ていくことにしましょう。
犬が突然引っ張ったり走り出したりしたときやリードとの結合部分のナスカンが壊れてしまい、カラーやハーネスから犬の体が抜けてしまうことがあります。
そんなときにリードが2つあることによって、カラーが抜けてしまってもハーネスが、ハーネスが抜けてしまってもカラーが残ります。
特にリードに使用されることが多い鉄砲型のナスカンは、突起部分を指で下ろしながら首輪やハーネスにつなげるタイプで簡単に着脱ができます。
ですが、それゆえに犬の引っ張る力が強かったり、激しく体を振ると外れてしまうことがあるのでダブルリードにしておくなら安全を守ることに繋がるでしょう。
犬が急に引っ張ったり、ナスカンが壊れてカラーやハーネスが外れてしまうと驚いた犬が走り出してどこかに行ってしまうことがあります。
犬は交通ルールを理解することができませんので、やみくもに走り回ると車にぶつかってしまったり、ケガをしてしまうことに繋がってしまいます。
また、興奮状態で走っている犬の前に小さな子どもや人間が現れると攻撃対象になってしまうことになる場合もあります。
子どもやお年寄りに飛びついてケガをさせてしまうことになってしまったらそれも大変です。
そのような事故にならないためにもダブルリードが必要になってくるのです。
元々が犬の保護団体がお散歩のときにダブルリードを採用しているのですが、その理由としてはやはり「信頼関係の築けていない犬との散歩は何が起きるか分からない」というところが挙げられています。
特に保護されたばかりの保護犬の散歩の場合は、どのような性格なのか、何が怖くて何に反応するのかという犬の性格が分かるくらいの信頼関係を築く時間が経っていないことが多いのです。
保護されている側の犬としても、さまざまな理由から人間に対して恐怖を覚えていたり、嫌悪感を持っていることが多いため、散歩の際に突如として暴れてしまったり、走り出す、攻撃的になる、動かなくなるなどの行動をとることがよくあります。
また、もともと脱走癖がある犬や逃走癖のある犬は、さらにリードから抜け出すことが得意だったりします。
その際にリードが1本しかないと、カラーやハーネスから体が抜ける、リードの結合部分のナスカンが壊れるまた外れる、首が絞まるなどのトラブルになりやすいのです。
リードの1本がトラブルによって使用できない事態に陥ってしまった場合でも、リードが2本あれば残りのリードで対応することができるので、保護犬を飼育する保護団体に良く採用されているようです。
保護犬の場合、決まった飼い主さんがいない状態のことが多いため、畜犬登録されておらず、鑑札がない場合が多いのが実情です。
さらに、マイクロチップが入っていないことも多く、個別識別ができるようなものが何もないという場合があります。
そのような状況になってしまうと、いざ迷子になってしまったときには犬の情報が何もないということになり、見つけ出すことは至難の業となってしまうのです。
しかし、ダブルリードは迷子になってしまう原因を取り除くことができるため、迷子犬などの悲しい思いをさせずの済むのです。