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犬は確かに臭いますけど、体臭といわれるとあまりぴんとこないものです。
なぜなら犬はほとんど汗をかかないからです。
汗をたくさんかく動物であるなら、体臭がきつくなるというのは理解できます。
犬が汗臭くなるというのは考えにくいので、発汗作用が影響しているとは考えにくいですよね。
そうなると、犬のにおいのもとは一体何なのでしょうか?
人も犬も、「アポクリン腺」と「エクリン腺」という2種類の汗腺を持っています。人が運動した後などにかく、サラリとした汗はエクリン腺から分泌されるもので、体温調節の働きを持っています。人の場合はこのエクリン腺が全身にありますが、犬はこのエクリン腺が指の間と肉球にしかありません。そのため、犬は人間のように汗によって体温を下げることができないのです。出典:https://wanpedia.com/dogbreathe/
ちなみに、アポクリン腺から分泌される汗は、皮膚をバリアするための働きをします。独特の臭いがあり、実はフェロモンの役割も果たしています。余談ですが、人間が緊張した時などに脇から出る臭いのある汗はこのアポクリン腺から出ています。
犬の体から汗がポタポタと滴り落ちることはありません。
それでもちゃんと汗がかいているんですね。
汗が出るエクリン腺は、足と肉球にしかないので、汗でびっしょりにはならないというわけです。
アポクリン腺は、犬の体全体にあり、発汗作用よりもフェロモンの役割を果たしているんですね。
こうみると犬だって汗はかいていますが、人ほど汗を流すというレベルではないことが分かります。
発汗作用が少ない分だけ、臭いがこもってしまうのも分かります。
犬の体のしくみが臭いをため込みやすい原因となっているんですね。