見るも無残なネグレクトの証

それでも人が好き

キキは床ずれの傷口から感染症を起こしていました。更に皮膚には免疫性疾患を患い、腸にも問題を抱えていました。

 「彼女の肉球はジクジクとしていて歩くことも辛そうでした。しかしこんな酷い状態でもキキは人と触れ合えることに喜びを感じてくれていました」

 南カリフォルニアブルドッグレスキューのスキップさんはそう話します。
出典:http://stories.barkpost.com/good/tiny-bulldog-doesnt-give-up/

一見、疥癬(かいせん)を患っているようにも見えますが、キキの皮膚の状態が悪いのは免疫不全の仕業なのですね。
そんな疾患を抱えている上に栄養失調が重なると全身が脱毛してしまうこともあります。
そしてご覧のようにキキの腰回りは骨と皮。なぜ飼主はキキがこんな状態になるまで放置したのか理解に苦しみます。
しかし人に酷い仕打ちをされてもなお、人を信じるキキ。
信じてくれて良かったと思う反面、切ない気持ちになります。

一進一退の繰り返し。それでも...

幾度も病院に通院したものの、キキの皮膚の状態はなかなか良くならず、体重も簡単には増えません。そして腸の状態が良くなるまで皮膚状態の改善に有効なステロイドや幹細胞の治療も行えません。そこでスキップさんは肌に優しいと言われるカモ肉を試してみることにしたのです。
出典:http://stories.barkpost.com/good/tiny-bulldog-doesnt-give-up/

幹細胞とはあらゆる細胞の源になる細胞で、へその緒や胎盤に含まれるさい帯血の中の成分の一つ。
そして幹細胞には免疫力の再生を促す働きがあり、キキの治療にはぴったりと言えます。
しかしその画期的な治療すら受けられないなんて非常に歯がゆいことです。
せめてもの思いでアレルギーを起こしにくいとされるカモ肉を与えながら、少しでもキキの体重を増やそうというスキップさんのやさしい気持ちには頭が下がります。

これまで味わえなかった当たり前の生活

　
情報提供元： mofmo
記事名：「 壮絶なネグレクトの末…心優しい人間に救われ辛い病気と戦い続ける犬の姿に涙 」