おすすめのドッグフードを選ぶときの注意点

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愛犬に食べさせる良いドッグフードを選ぶということは、一見簡単に思えますが、多くの愛犬家達を悩ませている問題でもあります。

愛犬のことを思えば思うほど悩んでしまったり、情報を調べれば調べるほど混乱してしまうこともあります。それも無理のないことだと思います。

なぜなら、非常に多くの種類のドッグフードが、様々なキャッチフレーズとともに紹介されていますし、ドッグフードと犬の相性についても、真反対とも取れる意見が語られているからです。

そんな悩める飼い主さんの気持ちを軽くし、愛犬に適したドッグフードを選ぶコツは、「安全性・嗜好性・犬の健康状態をみながら、おすすめのドッグフードをローテーションしながら食べさせること」です。

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たくさんある商品の中から、どれか一つだけを選ばなければいけないのと、5つ選んで良いのとでは、悩む時間もかかるストレスも全く違いますよね。

しかも、選んだ5つの商品を試してみて、気に入ったものだけを自分のものとして残せば良いと言われたら、もっと気が楽になるのではないでしょうか?

一つだけに絞ろうと思ったり、失敗できないと思いながら商品選びをするプレッシャーは非常に強く、冷静に考えることができなくなることがありますが、良さそうなものを幾つか選び出し、試しながら決めようという選び方だと、より良い商品に出会えます。

しかも、ドッグフード選びは、自分自身のことではなく、大事な家族である愛犬のためのものですから、自分の頭の中だけでは決めかねるのも当然のことで、愛犬の意見を取り入れる方がより愛犬に適した商品が選べますよね。

ですから、飼い主さんが安全性を確かめた幾つかのドッグフードを、実際に食べさせてみて、愛犬の嗜好性、食べた後の健康状態などを確認しながら、定番商品として残すものを決めていく方が、現実的ですし、お互い食事を楽しめるようになります。

つまり、特定のドッグフードだけでなく、ピックアップした幾つかの商品を、ローテーションで食べさせながら愛犬に適したドッグフードを探るということです。

このポイントを注意して、これからご紹介する「愛犬に合ったドッグフードの探し方」、「おすすめドッグフードランキング」、「フードの見分け方や与え方」などをお読みいただければと思います。

愛犬に合ったドッグフードの探し方

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ドッグフード選びで何よりも大切なことは、飼い犬に合っているかどうかです。当然のこととして、犬の年齢や種類によって適したフードは異なりますし、アレルギーや体質などによっても異なってきます。

ですから、愛犬にぴったり合ったドッグフードを選ぶのに役立つ、6つの探し方をご紹介したいと思います。

成長別・年齢別から探す

人が年齢によって、必要なカロリーや栄養バランスが変わるように、犬も成長や年齢によって必要とするカロリーや栄養素が変化します。

犬のライフステージは、大きく分けると3つに分かれます。幼犬期(生後0ヶ月?12ヶ月まで)、成犬期(1歳?6・7歳まで)、老犬期(7歳以上)となっており、成長に合わせて食事を切り替える与える必要があります。

まず「幼年期」ですが、母乳やミルクを飲んでいた赤ちゃんから、生後2ヶ月になると離乳食が終わり、本格的にドッグフードを食べるようになります。

この時期は、骨の成長のピークが過ぎ、筋肉の成長がメインになってくるので、それに合わせてカロリーも多く摂る必要がありますし、成犬の2倍近い栄養素をドッグフードでまかなってあげなければなりません。

しかしながら、消化機能が未熟なので、消化吸収に優れた、少量でもしっかりと栄養が摂取できるように、良質な動物性タンパク質を主原料にしているような商品であることも大切です。

「成犬期」になると、体が完成しているので、子犬用のドックフードなどでは栄養が多くなり過ぎてしまうので、大人の体に適したドッグフードに切り替える方が良いでしょう。

この時期は、健康維持を目指して、肥満にならないことや、栄養が偏らないようにバランスに気を配り、一定のカロリーと栄養素を含んでいるドッグフードを選ぶことになります。

6・7歳になると、睡眠時間が増えたり、食が細くなるなど老化現象が見られるようになりますので、老犬用の食事内容にしてあげるなら、健康寿命を延ばし、少しでも長く愛犬との時間を楽しめるようになります。

「老年期」のは、低カロリーで低脂肪の食事に切り替えつつも、体重が落ちないように気をつけてあげてください。

犬は人の約7倍のスピードで成長していきます。あっという間に見た目も、運動量も変わっていきますので、ワンちゃんの年齢による変化を見落とさないように気をつけて、ベストな食事を食べさせてあげたいですね。

犬のライフステージに合わせて作られた、専用のドッグフードを食べさせることもできますし、全年齢適応のドッグフードを、給餌量の調整やトッピングで成長に適したものにすることもできるでしょう。

種類・タイプから探す

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ドッグフードは、「ドライタイプ」、「ウェットタイプ」、「セミモイストタイプ」もしくは「ソフトドライタイプ」に分かれ、それぞれ特徴が異なり、向いている使い方があります。

ですから、フードタイプの利点や使い方を把握しておくなら、たくさんあるドッグフードを目的ごとに整理することができ、より選びやすくなります。

主に犬に食べ物を与えるのは、日常食・おやつ・トレーニング用・弱っている時の栄養補給ですよね。この目的別にドッグフードのタイプから探すのです。

「ドライタイプ」は、必要な栄養素をバランスよく配合して固めて乾燥させたタイプで、最も普及しています。種類が豊富かつ手頃な価格で手に入れやすく、手間をかけずに与えることができ、保存もしやすいというメリットがあります。

また、カリカリと噛み砕いて食べることにより、デンタルケアができたり、顎の骨を丈夫に保つことなどにも貢献してくれます。ですから、毎日食べさせる日常食としておすすめです。

「ウェットタイプ」は、水分量が多くて柔らかく、原材料である肉類の味が生かされているフードです。高級食材が缶詰やレトルトで提供されていることが多いです。

素材の味がいきているので、大喜びして食べるワンちゃんが多く、嗜好性はとても高いというメリットがありますが、日常食にするとコストがかかりすぎることや、歯石がつきやすいなどのデメリットもあります。

ですから、弱っている時の栄養補給や、食欲促進のためドライフードのトッピングとして利用することをおすすめしています。

「セミモイスト」・「ソフトドライ」の違いは、水分量の微妙な違いだけで、どちらのタイプも、ドライフードとウェットフードの中間に位置する、半ナマタイプになります。

ウェットフードほどはいきませんが嗜好性が強いですし、あげやすいように小分けになっていたり、程よく乾燥していて簡単に持ち運べるので、おやつやトレーニングの使用するのに向いています。

このように、まずはドッグフードのタイプを知って、自分が探している用途に適したものを絞り込むなら、選択肢を減らすことができるのでよりスムーズに選ぶことができるようになります。

犬種から探す

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「犬」「ペット」という枠組みは大きすぎて漠然としていますが、さらに細分化して「犬種」ごとに適した餌は何かを考えることも、ドッグフード探しをスムーズにする助けになります。

なぜなら、身体的特徴、生存目的、今までに果たしてきた役割が犬種ごとに異なり、それぞれに適したフードがあるからです。小型犬・中型犬・大型犬の代表例をそれぞれ挙げて考えてみましょう。

「小型犬」代表として、日本でも大人気のトイプードルですが、水中回収犬としても活躍していましたが、17世紀ごろから愛玩犬として人気を集め、その器用さからサーカスなどでも働いてきた歴史があります。

身体的特徴としては、涙やけなどになりやすかったり、加熱処理しているドッグフードにアレルギーを起こしやすいので、グレインフリーで無添加のドッグフードが向いていると言われています。

「中型犬」代表は、日本が誇る原始犬の柴犬にしたいと思います。鳥やウサギなどの小動物を狩っていた柴犬は、犬の先祖である狼に近い姿だと言われています。

見た目だけでなく、警戒心は強いが帰巣本能も強く、飼い主に忠実な性格もペットとしての人気を高める要因となり、多くの家庭で家族として迎えられてきました。

そんな柴犬は、ドッグフードの原材料に消化吸収しにくい成分があるとアトピー性皮膚炎になりやすいので、消化吸収の良いドッグフードをあげることが推奨されています。

日本では飼いにくいとされている「大型犬」のペットの中でも、よく見かけるのがゴールデン・レトリバーではないでしょうか。彼らは撃ち落としていた鳥を、藪や水中から捜索して回収するという使役犬として働いていました。

大型犬の場合は、体重増加などが膝に負担となったり関節炎などにならないように、体重コントロールができる食事などが向いていると言われています。

このようにごく簡単に細分化しただけでも、向いている食事や、量が異なることがわかります。ですから、飼育されている犬の種類やサイズから探すことも、愛犬に最適なドッグフードを見つけてあげる助けになるでしょう。

無添加・オーガニックから探す

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添加物入りか無添加だったら、体に良いのは無添加の商品であると、10人に聞いたら10人ともが答えると思います。

また、オーガニック(有機栽培)と化学肥料使用の栽培方法では、どちらが健康的かと聞いたら、やはり全員がオーガニックだと答えることでしょう。なぜなら、添加物や化学肥料を使用している、食材や商品にはリスクがあるからです。

ドッグフードに使用されることが多い添加物は、保存料・酸化防止剤・増粘剤・着色料・甘味料などですが、長期的食べさせると臓器障害を起こしたり、発ガン性の危険が高まるものがあります。

法律で添加物の含有量や成分について規制はあるとはいえ、ペットフーでの場合は、かなり大雑把な枠組みがあるだけで、きちんと守るかどうかはメーカー側の判断に任されているのが現状です。

だからこそ、飼い主さんが信頼できるメーカーが作っている、無添加・オーガニックなドッグフードを選んであげる必要があるのです。

グレインフリーで探す

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犬は肉食動物です。野生の犬は、草食動物を獲物として狩って食べていました。それなのに、市販されているドッグフードの主原料が、肉ではなく、トウモロコシや麦などの穀物であることが多いのは非常に残念なことです。

もちろん、草食動物を食べていたということは、草食動物の胃に残っていた穀物も一緒に食べていたので、少量の穀物が犬の健康に深刻な危険をもたらすわけではありません。

しかし、肉の割合よりも穀物が多いドッグフードを毎日食べ続け、穀物を大量に摂取することは、消化不良やアレルギーなどの原因になる、犬の健康にとって危険なことです。

お肉よりも穀物類の方が安価であることから穀物類を主原料としたドッグフードが作られ、多く販売されていますが、このリスクと、もともと犬が肉食であったことを考えるなら、そのようなドッグフードは愛犬に食べさせたいとは思わないですよね。

穀物が配合されていないドッグフードは、「穀物不使用」、もしくは同じ意味の「グレインフリー」と表記されていますので、その中から選ぶことをおすすめします。

肥満対策・ダイエット目的で探す

肥満は、腰や膝、関節などに大きな負担となり、元気に走り回るという犬の喜びを奪ったり、糖尿病などの深刻な病気を引き起こすこともあるほど危険なことです。

食べすぎ、食べさせすぎは肥満の大きな原因ですが、そもそも太りやすいドッグフードとそうでないものがあるので、きちんと選んであげましょう。

先ほども取り上げた穀物や炭水化物を多く含むドッグフードは、肥満を促進させる原因になります。ですから、体重コントロールの観点からも、「グレインフリー」のドッグフードが良いことがわかります。

また、主原料となる肉類の中でも、「鶏肉」「羊肉」「鹿肉」などは、カロリーが低いですので、太りやすいワンちゃんにおすすめです。

肥満になってしまったら、「減量用」「適正体重維持用」と記されている、カロリーが低く栄養バランスが整っているダイエット用フードをぜひ食べさせてあげてください。

おすすめのドックフードランキング

年齢・ドッグフードのタイプ・犬種・無添加・グレインフリー・肥満対策の6つの観点からドッグフードを絞り込むことが、愛犬にあったドッグフードを探す早道であることを知ることができましたね。

ここからは、たくさんの愛犬家とワンちゃん達に選ばれている、自信を持ってお勧めできるドッグフードの上位6種類をランキングでご紹介したいと思います。

1位モグワン





モグワン

モグワンと言えば、人気のあるドッグフードとして必ず名前が挙がってくる商品ですね。























容量/価格1.8kg / ¥3,960(税抜)
原産国イギリス
メイン食材チキン、サーモン
対応年齢全犬種、全年齢対応


安全性、嗜好性、食後の健康状態の全ての面で高い評価を得ている、文句なしで1位のプレミアムドッグフードです。

チキン生肉やサーモン生肉、乾燥チキンに乾燥サーモンという動物性タンパク質を主原料に、腸内環境を整えるサツマイモ、吸収分解が早いココナッツ油、血液をサラサラにするりんごなどを使って、犬にとって理想的な栄養バランスを実現しています。

口コミも総じて高評価で、「ヘルシーで体に良いだけではなく、食べやすい形状や食欲をそそる天然の香りで食いつきが良い」などと、良い食事内容であることと、犬を魅了する味であることが語られていました。

2位カナガン





カナガン

ドッグフードの中で、人気と売上の両方がNO.1と言っても良い商品ですね。























容量/価格イギリス
原産国イギリス
メイン食材チキン
対応年齢全犬種、全年齢対応


全ての犬種、ライフステージの犬にも食べさせることのできる、ペットフード先進国であるイグリス発のドックフードです。

グレインフリー、ヒューマングレードの原材料、合成添加物不使用という、メーカー側が犬の健康を真剣に考えていることがわかる商品で、徹底した品質管理のもとに作られています。

口コミでも「食べさせるようになってから、毛並みやお腹の調子が良くなった」など、犬の健康サポートになるドッグフードであるという意見が多かったです。

3位FINPE'T 極





ファインペッツ極(KIWAMI)

厳選した肉類原材料をたっぷり使用した、FINEPET'Sが送る究極のグレインフリー・ドッグフード "極"。









新鮮なまま食べることにこだわって作られており、最高級の品質の原材料の栄養素を損なうことなく、吸収できるように工夫されています。

高い吸収率であることと、グレインフリー、無添加であることとが合間って、犬の体に全く負担にならないフードらしく、「喜んで食べる」「骨格がしっかりしてきた」などの嬉しい口コミが届いています。

4位ナチュロル





ナチュロル

プレミアムフードの中でも「最高級」と呼び声の高いドッグフードですね。























容量/価格850g / ¥3,000(税抜)
原産国日本
メイン食材牛生肉
対応年齢全犬種、全年齢対応


完全なる日本国産にこだわって、主原材料となっている新鮮牛肉は北海道もしくは兵庫県産、新鮮鶏肉は兵庫県産、新鮮生魚は兵庫県産を使用しています。

製造加工も日本国内の工場で行われており、海外からの長時間にわたる輸送をしないでするので、添加物不使用でも、鮮度や風味を保ったままご家庭まで届けることができています。

口コミでも「手作りと比べても消化が良いようで、便の状態がすごく良い」「市販のフードに消化酵素を混ぜたよりも便の安定度が良い」など、手間暇をかけなくても、手作り以上の効果が期待できるドッグフードであることがわかります。

5位ブッチ





ブッチ

今ドッグフード業界で超人気の無添加フードとして注目を集めているフード!























容量/価格800g / 各¥1404(税込)
原産国ニュージーランド
メイン食材【ブラック・レーベル】ビーフ【ホワイト・レーベル】チキン【ブルー・レーベル】チキン、フィッシュ
対応年齢全犬種、全年齢対応


ブッチは、上位の4種類のドライタイプとは異なり、無添加の原材料にこだわって開発されたチルド型のミートフード、つまりウェットタイプになります。

水分量が生肉と同じ70%ほどで、ワンちゃんが大喜びするフードです。肉の割合も80%ほどあり、犬の理想的な食事である高タンパクを実現しています。

しかも、100度未満で15分以内に加熱・冷蔵保存しているので、肉の風味がそのまま閉じ込められており、余計なものは一切添付されていませんが、高い食いつき率を誇っています。

口コミでも「ご飯を食べてくれなくて悩んでいた時に、勧められたので試してみたら良く食べた。それから9年間も飽きずにしっかり食べてくれている」と、食の細い子も魅了してくれるドッグフードであることがわかります。

6位アランズ





アランズ

肉類に低カロリーな「生ラム肉」を使用している肥満解消に役立つドッグフード!























容量/価格2kg / ¥3,960(税抜)
原産国イギリス
メイン食材生ラム肉
対応年齢全犬種、7ヶ月~


ナチュラルフーディング(自然給餌)という、野生の犬が自然の中で食べていた食事を忠実に再現するという理念のもとに開発されたドッグフードです。

主原材料は、タンパク質が豊富でヘルシーなラム肉で、アレルギーを起こす可能性も低く、アレルギー体質や、肥満がきになるワンちゃんにお勧めです。

「高タンパク低脂肪、アレルギーになりにくいラム肉が気になっていてこの商品を購入してみた。ラム肉でもためらいもなくペロリと完食してくれた。涙やけや体臭などが改善されてきた」という口コミもありました。

フードの見分け方

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6種類のおすすめのドッグフードを紹介させていただきましたが、興味のある商品はぜひすぐにでも試していただきたいと思います。

しかし購入の前に、きちんと確認していただきたい項目がありますので、これからその点をお話ししたいと思います。

ドッグフードラベルの見方

広告やおすすめ文を見てとても良いと思ったら、次にすることは商品を手にとってラベルを見る、もしくはネット上でラベルや原材料一覧などの、商品に関する詳しい情報を見ることだと思います。

ここで「何だか良くわからない言葉が並んでいる」「読むのが面倒」「混乱してきた」となって、購入をやめてしまったり、理解しないまま”おすすめだから”と妄信的に買ってしまうケースがあります。

しかし、大事なペットの健康と、犬生の満足度に繋がる食事選びです。ドッグフードのラベルの見方をマスターして、飼い主さんであるあなたが、その目で確認した商品を食べさせてあげましょう。

賞味期限と製造年月日

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まず、チェックしていただきたいのが、賞味期限と製造年月日です。ドッグフードの賞味期限は、だいたい製造年月日から1年前後です。

もしあまりにも賞味期限までの期間が長い場合は、酸化防止剤を大量に使っていることも考えられるで注意が必要です。一方、無添加の商品は賞味期限が短いことが多いです。

記載されている賞味期限は、あくまでも未開封の状態での話ですので、開封した場合は、開封から2週間〜1ヶ月以内で使い切った方が良いでしょう。

栄養成分

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ドッグフードのパッケージには、必ず栄養成分が書かれています。見慣れないと良くわからないと思いますが、一度理解すると、どんな食材が入っているかを見分ける助けになりますし、愛犬に必要な栄養素を補うフードを選ぶのに役立ってくれます。

例えば、「粗タンパク質20%以上」と記されている場合の「粗」とは、タンパク質だけを計ったものではなく、他の成分も一緒に測定しているという意味です。

「以上」とは、栄養上必要な成分に関しては、最低栄養素量よりも多く含まれているという意味で〇〇%以上と表現されており、反対に〇〇%以下という場合は、多すぎると栄養上良くない成分に関しては、最大量より少なく含まれるという意味で用いられます。

ちなみにドッグフードの場合、タンパク質は25%〜30%以上含まれているのが理想的です。このように、栄養成分表の見方の基本を覚えるなら、良質なドッグフードかどうかを簡単に判断できるようになるのです。

値段

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ドッグフードを選ぶときに、値段は大事な要素になります。高いものは良質な商品かもしれませんが、毎日のこととなると経済的負担も無視できないので、現実的に費用を計算する必要があります。

1kgあたりのドッグフードの相場は、格安のドライフードは100円、平均で700円、高めで1,000円となっています。

値段と原材料の質は比例してくるので、あまりにも安物は避ける方が無難ですが、毎日続けられる値段の中で、できるだけ良い商品を見つけるように務めることができるでしょう。

添加物

人口添加物の怖さは先ほども触れましたが、どんな添加物がこれから買おうとしている商品に使用されているかも、商品に記載されている原材料一覧から確認することができます。

原材料は、含有量の多いものから順番に記されています。原材料の真ん中あたりから、化学物質の名前が増えてきて、聞きなれない名前が続きますが、ビタミン類・ミネラル類・など必要な栄養素が添加物で補われていることも多いです。

BHT・BHA・エトキシキンなどの合成酸化防止剤、プロピレングリコールなどの保湿剤、〇〇エキスなどのフレーバー剤、赤色102号・青色2号などの人口着色料などの添加物の名前を見つけたら要注意です。

危険な添加物として有名な上記のもの以外にも、これだけは避けるようにという添加物一覧もあるので確認しておくと良いでしょう。

犬に食べさせてはいけないもの

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危険な添加物や、消化の負担になる穀物類などの他にも、犬に食べさせてはいけないものがあります。

例えば、チョコレート・玉ねぎ・キシリトール・アボガド・ぶどう・アルコールなどは、中毒症状を起こす危険がありますので、絶対に食べさせないでください。

市販のドッグフードの原材料としてこれらの食材が使用されている可能性はまずないですが、一緒に生活していると、ついつい人間のご飯を食べさせたり、誤飲してしまうこともありますので注意しましょう。

フードや水、おやつの与え方

おすすめのドッグフードの中から、愛犬に良さそうな商品をラベルを見ながらご自身で選び購入したら、今度は正しい与え方をすることによって、その商品から最大限の効果を引き出すことができます。

食事の与え方一つで、犬の健康状態も左右しますので、正しい給餌方法を知っておくのは、飼い主の責任でもありますし、自信を持ってお世話をする助けになります。

ドッグフードを与える回数

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犬のライフステージや種類によって、食事を与える回数が違います。生後1歳未満の幼犬は、一度に多くの食べ物を消化できないので、小分けにして回数を増やして食べさせる必要があります。

生後1ヶ月の離乳食時は、母乳と合わせて一日4回ほど、生後2ヶ月を過ぎたら3回ほど、生後6ヶ月を過ぎると徐々に一日2回のリズムに調整していっても大丈夫でしょう。

1歳を過ぎた成犬は、朝と夕方の一日2回を基本とします。7歳を過ぎ老犬になったら、流行り食べ物を消化する力も衰えますし、食欲も減ってくるので、体調を見ながら一日3回?4回にしてあげましょう。

飼い主さんの生活スタイルもあるとは思いますが、愛犬がきちんと栄養を取れるかどうかにかかっていますので、ワンちゃんの様子を見ながら合わせてあげましょう。

おやつの与え方

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必要な栄養は食事で摂ることが絶対条件で、おやつはあくまでもコミュニケーションやご褒美として与えます。

また、おやつを与えることによって、肥満や食生活が乱れることがないようにも気をつけなければなりません。ですから、一日の総カロリーを把握して、その範囲内、しかもその中のごく一部をおやつに当てるようにしなければならないことがわかります。

犬は、目の前に食べ物があればいくらでも食べたがりますし、どの食べ物が体に良いかを理解することはありません。ですから、おやつは欲しがるだけあげてはいけません。飼い主さんが愛犬の健康を考えてコントロールしてあげる必要があるのです。

犬は、飼い主さんが遊んでくれたり、褒めてくれるだけで十分幸せですし、ごくごく少量のおやつでも食べたという満足感は味わえるので、必要な時だけ、カロリーを抑えた量が調整できるドッグフードを少量のみあげるようにしましょう。

食器について

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シーズー市販されている犬用食器は、おしゃれな陶器製ものから、カラフルで部屋のインテリアにもなりそうなものまでバリエーションが豊富です。

昔ながらに、使わなくなった食器や古いお鍋で食べさせている方もいらっしゃるかもしれません。

見た目も大事ですが、一番大切なのは、ドッグフードを入れるという目的に戻って、愛犬にとって食べやすい器であるかどうかです。

1回の食事量が十分に入るサイズで、体にあった高さ、大きさにしてあげましょう。特に大型犬の場合は、首や腰の負担にならないように、高さを調節できる台がついているものが好ましいとされています。

また、パグやシーズーなど短頭種を飼育されている方は、食べやすいように、浅めのものや斜めになっているものが良いでしょう。

他にも、足を食器に入れやすい子なら、ひっくり返らないように「富士山型」、食後にかじり癖のある子なら「ステンレス製」など、ワンちゃんの癖によって形や素材を選ぶこともできます。

保管や保存方法

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ドッグフードは、開封した瞬間から劣化が始まります。風味が落ちるだけではなく、酸化によって体調を引き起こすこともあります。

どれだけ良いドッグフードでも、保管や保存方法が悪く、酸化したりカビが生えてしまっては台無しになってしまいますよね。ですからできるだけ早く食べきることが理想です。

といっても、1回で使い切ることはほとんどの場合不可能ですから、正しい保存方法で、できるだけ品質を維持するように努めたいと思います。

ドライタイプ・ウェットタイプ・セミモイストなどタイプごとに保存方法が異なるので、ドッグフードのパッケージには、必ず適切な保存方法の指示が記されています。その通りに保存しましょう。

水の与え方

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水を飲ませることは、ドッグフードの消化に必要ですし、体内の代謝が正しく機能するためにも水分不足にならないように気をつけなければなりません。

健康維持の基本となる水は、与える回数や量に決まりはなく、いつでも好きな時に好きなだけ飲めるようにしてあげてください。

気をつけることといえば、お水の容器はひっくり返りにくい接地面の多いものにすることと、いつも新鮮で清潔な水が飲めるようにこまめに変えてあげることです。

食事の時間には、食事の容器の横に新鮮なお水を並べて、たっぷりと水分補給ができるようにしてあげましょう。

食欲のないとき

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急にドッグフードを食べなくなると、体調が悪いのではないかと心配になりますよね。実際、痩せたり栄養失調になってしまう危険性があります。

ですから、食べない原因を突き止めることと、食べれるようになる工夫をすることが飼い主さんの責任でもあります。

食べない原因は、わがまま・ストレス・口内の病気・内臓疾患・老化・運動不足などありますので、様子を観察したり、獣医さんに相談することができるでしょう。

わがままなどでドッグフードを食べなくなった場合、いつものドッグフードに嗜好性の高い缶詰やふりかけをトッピングすると、今までのはなんだったのかというような食いつきを見せることがあります。

またお湯でふやかすだけでも、、フードの香りを強まり食欲が刺激されたり、食感が柔らかくなり食べやすくなったり、消化がしやすいので食べる量が戻ることもあります。

これらの方法は、試して効果を得たという声が多い簡単で実際的な方法ですので、ぜひ試してみてください。

まとめ

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ドッグフードを選ぶ時の注意点から始まり、おすすめドッグフードのご紹介と、ドッグフードの見分け方や与え方を考えてまいりましたが、実践してみたい点は見つかったでしょうか?

ドッグフード選ぶことは、ストレスになることもありますが、コツを掴めば楽しいひと時にもなりますし、愛犬との絆を深める機会にもなります。

ぜひ、特定の商品に固執しないで、グレインフリーや無添加など安全性が高い良質なドッグフードの中から、愛犬の好みにあう嗜好性の高い商品を見つけることを、パートナーと一緒の趣味と考えて楽しまれてください。

様々なドッグフードをローテーションで食べさせるなら、愛犬の好物がよくわかりますし、健康状態の向上のためにどんな成分が効果的かを知ることもできます。

情報提供元: mofmo
記事名:「 ドッグフードの選び方とおすすめランキング2018【安心安全なフード】