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なんて素晴らしく便利なんでしょうか!
猫の舌を観察してみると、表面がとてもザラザラしていることが分かります。このザラザラは「糸状乳頭(しじょうにゅうとう)」とも呼ばれています。この糸状乳頭で、肉を骨からそぎ取って食べているんです。その役割がいわばスプーンにあたります。
猫の舌は、他にも毛づくろいのブラシ、お水を飲むときのひしゃく、そして食餌の楽しみ味覚の4つ役割を果たしていいます。
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人間の舌は苦い、すっぱい、しょっぱい、甘い、など繊細な味覚があります。猫はそれほど繊細な味覚は持っていませんが、猫が感じられる味覚は「苦い」「すっぱい」「しょっぱい」の三種類です。
舌の一番奥で苦みを感じて、真ん中の左右ですっぱさ、一番手前でしょっぱさを感じます。その中でも一番「苦み」には敏感です。食べ物が腐ると苦みを感じるので、肉食動物である猫はこの判断がとても大切なんです。
犬は甘いと感じる感覚があるのですが、猫にはありません。その為、甘味を欲しがらず虫歯にもならないんです!
猫に苦みのある薬を飲ませるときに、少しでも飲みやすくなるようにと、シロップなど甘いものと一緒に与えても意味がありません。おいしそうに見える猫用のケーキなども甘みはなく作られています。
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猫舌とは、熱い物が苦手な人に対して使いますよね。でも、実際は人間以外の動物はみんな「猫舌」なんです。
人間以外の動物はみんな、熱い物は食べないので、特殊という意味であれば、「人舌」の方が良いかもしれませんね。
ちなみに、猫は30度~35度位の温度にしておいた餌が一番良く食べます。きっと良い匂いも立ちやすい温度であるからといわれています。
今後、猫と触れ合う機会がある方は舌をよく観察してみてください。人間とは違いざらざらとした突起があるのが、わかり、大変興味深いものですよ。