- 週間ランキング
ドラマ版「古見さんはコミュ症です。」(NHK総合)が最終回を迎え、寂しい思いをしている。が、こちらのアニメ版(テレビ東京系)はまだ始まったばかり。しかも、平均年齢高め(少なくとも現役高校生ではない)の配役が気になったドラマ版とは違い、こちらのアニメ版なら原作漫画ファンにも安心だ。
「古見さん」は30分で複数話放送する「サザエさん」方式だから見やすい。たとえば11月4日未明<3日深夜枠>(2021年)放送の第5話は、次のような4本立て。
夏服になった古見さん(声優・古賀葵さん)の眩しさにクラスメイトたちがさまざまな反応を見せ、当の古見さんはそのことに一向に気づいていない「夏服です。」や、勝手に古見さんをライバル視し、体力測定で闘志を燃やすクラスメイトと、そのことに一向に気づいていない「体力測定です。」。そして、「ラーメン屋さんに行ってみたい」という古見さんに付き合うも、そのとてつもない量に怯える只野仁人(ただの・ひとひと:梶原岳人さん)と長名なじみ(おさな・なじみ:村川梨衣さん)に対し、涼しい顔で食べきり、「また食べに行こうね」と明るい笑顔をみせる古見さんのパワフルさに只野もズッコケるほど。
等身大のカワイイ古見さんを愛でたい人は、間違いなくアニメ版をオススメしたい。それにしても、同じ作品を同時期に、ドラマ化とアニメ化するというのは珍しい。「コミュ症」というテーマが今の時代にマッチしているからかもしれない。クスッと笑えてホロッとするハートフルな物語に仕上がっている。
原作(オダトモヒト)は小学館「週刊少年サンデー」で連載中。シリーズ累計500万部突破は相次ぐドラマ化テレビ化で、さらなる記録更新も。「読んでから見るか、見てから読むか」、これぞ令和のメディアミックス!?
(大熊猫)