移動するだけでポイントが貯まるポイ活アプリ「トリマ」を運営し、1日10億件以上の人流移動ログを集積させているジオテクノロジーズが、また革新的なソリューションにむけて動き出した。

ジオテクノロジーズと東京大学が人流データ共同研究へ

ジオテクノロジーズ(杉原博茂 代表取締役社長 CEO)と東京大学 空間情報科学研究センター(柴崎亮介教授)は、人流データ活用にむけて共同研究を開始。

ジオテクノロジーズが保有する高精度・高精細な人流データを活用した、歩行者の動きにフォーカスした共同研究を加速させていく。

人々の移動をとらえ分析する十分な人流データの必要性

これまでのスマートシティや MaaS といった研究分野でも、人流データを活用しクルマ移動や人の滞在などが分析されてきたが、歩行者の移動にフォーカスした人流データ分析は、ほとんどなかった。

その理由は、人々の移動をとらえ分析する十分なレベルの人流データがなかったから。

ジオテクのモバイルGPS取得ピッチ高精度人流データに着目

そこで、累計ダウンロード数1200万超のM2Eアプリ「トリマ」のユーザーから取得するジオテクノロジーズの人流データに着目。

このジオテクノロジーズの人流データが、モバイルGPSの取得ピッチの細かい人流データのため、歩行者の分析に適していることから、東京大学と共同研究し、今後の研究結果をスマートシティや MaaS に取り組む自治体や民間企業へ共有。

相互に連携しながら地域住民の健康増進に貢献していくという。

共同研究結果 第1弾「よく歩く街ランキング」発表

ジオテクノロジーズと東京大学 空間情報科学研究センター(柴崎亮介教授)による共同研究は、すでに第1弾の研究結果「よく歩く街ランキング」を公表。

ジオテクノロジーズの「トリマ」で収集したGPS位置情報から得た人流データから歩行者の移動距離を抽出し、一人当たりの平均歩行距離として1都3県で集計。

今回、「よく歩く街ランキング」として上位20の自治体を並べたところ、平日・週末ともに神奈川県逗子市が1位に。

また東京23区は、平日はトップ20に入らないものの、週末に一気に多数ランクインした点も注目だ。

両者は今後、「各地域についてより深い人流分析を行い、その背景や理由を人流データから追究していく」という。

予測で災害被害を最小に、健康増進の街づくりへ――柴崎教授

「情報がますます重要になっていく中で、情報そのものを人間や社会に有効に役立てるためには、人の行動やその背景にある意図、人の感じ方や行動変容のメカニズム、人々が情報から何をどう抽出、注目するのか、背景知識との関連などを理解し、その中にいかにセンシング技術、シミュレーション技術、情報サービス生成技術を活かしていくのかを研究する必要があります。

今回、ジオテクノロジーズの人流データを活用することで、人々の移動手段を分析して、次に何が起こるのか予測することができれば、行動変容を促し、災害による被害を未然に防ぐことや、人々の健康を守るための街づくりなどへ活用が期待されると思います」(柴崎教授)

予測可能な世界の実現へ、また前進――杉原CEO

「長年の地図メジャーとしての経験と実績をもつ当社には、1日に10億件以上の人流ログデータが集まります。

この高精度な人流データを活用し、歩行者にフォーカスした分析を行うことで、地図づくりだけでなく、スマートシティの実現や様々なサービス開発、人々の生活と健康を守る街づくりに貢献することができると考えています。

このことは、我々のミッションである「地球を喜びで満たそう」という考えにも合致しており、今回我々が東京大学の柴崎教授と共同研究を始めることにした理由は、まさにここにあります。

本共同研究が、我々のビジョンである「予測可能な世界の実現」に向けて、役立てると信じています。

スマートシティなど、新しい取り組みに興味がある自治体や民間企業はお気軽にお問い合わせください」(杉原CEO)

―――ジオテクノロジーズは今後、ESGメタバースカンパニーとして、過去28年間かけて蓄積してきた位置情報・人流データをはじめとする多様かつ膨大なビッグデータと、地球(Geo)に関わるさまざまなデータに最先端技術を融合させ、予測可能な Geo-Prediction(ジオプリディクション)の世界を生み出し、地球を取り巻くさまざまな社会課題の解決をめざしていくという。

◆ジオテクノロジーズ
https://geot.jp/

情報提供元: GZNews
記事名:「 ジオテクノロジーズと東京大学、歩行者の移動にフォーカスした人流データを共同研究…次世代スマートシティ&健康まちづくりに向けて分析結果を自治体や企業へ提供