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「この新しいウェアを着て、来年の天皇杯を優勝したいので、皆さんどうか応援のほどよろしくお願いいたします」(仙座選手)
―――そう伝えるのは、車いすバスケットボールチーム「NO EXCUSE」(ノーエクスキューズ)ガード仙座北斗選手。
TSIホールディングスが展開するゴルフアパレルブランド「PEARLY GATES」(パーリーゲイツ)と、車いすバスケットボールチーム「NO EXCUSE」(ノーエクスキューズ)は、ユニフォームロゴスポンサー契約を締結。
その発表会が都内で開かれ、下地毅 代表取締役社長、仙座学 上席執行役員、NO EXCUSE 所属 仙座北斗選手・森紀之選手・森谷幸生選手・大嶋義昭選手・高橋智哉選手が登壇。
TSIホールディングス下地毅 代表取締役社長は「PEARLY GATES」ブランドについて「TSIホールディングスを牽引している最も重要なブランドで、ゴルフ業界だけではなく、スポーツファッションのオピニオンリーダーのひとつとして評価を得ています」と説明。
「東京オリンピック、北京オリンピック、サッカーワールドカップと、スポーツ全体が世界中の人々に共感と楽しさを与え、それが人々の健康と世界平和にもつながっていると思っています。『PEARLY GATES』と『NO EXCUSE』の取り組みはたいへんうれしく、全社をあげて取り組んでいきます。
このユニフォームは機能性を重視し、選手一人ひとりに合ったサイジングでつくっています。動きやすく、着心地が良く、おしゃれなウェアを提供することで、みなさんの心の健康にも貢献できれば幸いです。
当社はものづくりの会社です。このような活動を通じて、マーケット、ユニバーサルデザインといった分野にも取り組んでいきたいです」(下地毅 代表)
TSIホールディングス 仙座学 上席執行役員は、ユニフォームロゴスポンサー締結について「年に1~2回しか電話をよこさない、次男の北斗(仙座北斗選手)から『ウェアをつくってほしい』といわれました」と。
「私も以前から車いすバスケに非常に興味を持っておりまして、アグレッシブですばらしいスポーツだと思っています。ただ、親からしたら少し心配ではありました。
でも、今回このような形で『NO EXCUSE』をサポートすることになりまして、2024年パリのパラリンピックにて『NO EXCUSE』の中からパラリンピック選手が選抜されることを願っています。
『PEARLY GATES』がこれまで培ったさまざまな経験と、知識をユニフォームに託しました。とくにオリジナルパーカーは、各選手に合わせてほぼイージーオーダーで制作しました」(仙座 役員)
「NO EXCUSE」のガード仙座北斗選手、ガード森紀之選手、パワーフォワード森谷幸生選手、ガード大嶋義昭選手、フォワード高橋智哉選手は、新たなユニフォームで登場し、それぞれが想いを語った。
「先ほど父の話を聞きながら色んな思いを巡らせていました。2016年からこのチームに在籍して、もう6年になるのですが、チームを通じて自己成長の機会を与えてもらっているので、何かしら貢献したいという思いから父に連絡しました。来年、日本一のチームを決める天皇杯で、最高の戦闘服を着て、応援席でファンが応援タオルを持っているという、そんな景色を実現させたい」(ガード仙座北斗選手)
大嶋選手は『NO EXCUSE』について「目標としては、日本一を目指しています。ただ日本一になるのではなく『日本一のチームワークで日本一になろう』というチームです」と伝え、こう続けた。
「互いを尊重すること、信頼すること、ときには自己犠牲を払ってチームのために献身的に尽くすというのを大切にし、みんなで日本一を成し遂げようとがんばっています。
東京都大会17連覇は、みんなの力が途切れずに続いてきたからこその記録だと思います。まわりのチームからはライバルでもあり、目標にもされていると思います。
自分達の振る舞いや、練習への向き合い方はお手本になるように意識しています」(大嶋選手)
パラリンピックで注目を集めた車いすバスケ。森選手は「『NO EXCUSE』は社会人チームで、働きながら練習に参加している人、アスリートとして練習が仕事になっている選手と両方いるのですが、同じ日本一という目標持って戦っているチームです。練習は火曜日・木曜日・土曜日なのですが、まだ体育館で気軽に車いすバスケができる環境じゃないというのが現実です」と。
また、あらためて車いすバスケのルールについて選手はこう説明する。
「コートとボールは同じですが、違う点は主に3つあります。ひとつはトラベリング。立ってバスケをする場合、3歩歩いたらトラベリングになるのですが、車いすバスケの場合は、3回プッシュするとトラベリングになります。
2つ目は、ダブルドリブルがないこと。立ってやるバスケでは1回保持するとドリブルができなくなってしまいますが、車いすバスケは何回保持してもドリブルをしてもだいじょうぶです。
そして、3つ目が一番の特徴なのですが、各選手に持ち点があります。1.0点から0.5点きざみで4.5点まであり、障害の重さによって持ち点が異なります。また、全員の持ち点の合計点が14点以内という決まりがあります。
障害の軽い人から重い人まで、協力し合って同じ目標を目指しながら戦うというのが車いすバスケの魅力です」(森選手)
車いすバスケの見どころについて、森谷選手は「車いす同士がぶつかり合う競技ですから、ブレーキをした際にタイヤが焦げる臭いも見どころのひとつです」という。
「森選手がいうように、『クラス分け(持ち点が定められている)』という特殊なルールもあり、それぞれの選手の特徴や役割を踏まえた上で作戦が考えられています。
また、上手い・下手だけではなく、障害の重さによってできる、できないが変わってきます。それをお互いに理解し、チームワークで解決していくというのが他にはない見どころのひとつだと思います。
さらに、それぞれ障害がまったく違うので、車いすは基本的にオーダーメイドでつくられています。選手の障害やプレースタイルによって異なるので、そこにも注目してもらえたらおもしろいと思います」(森谷選手)
今回の「PEARLY GATES」発 公式アイテムについて高橋選手は「まずデザインについてなのですが、車いすに乗っていてもロゴがしっかり見えるというのがポイントです」という。
「サイジングは、競技の特性上、肩回りや腕の長さが既製品のサイズでは合わないという問題点があったのですが、実際に時間を取って全員が試着をさせてもらい、最終的には7XLというサイズまで注文しました。
あと、厚みがある素材に見えると思うのですが、実際は伸縮性がすごく良く、軽いです。練習は過酷なものになってくるのですが、吸汗速乾機能をつけてもらっているので、爽やかさをキープしながらプレーできるのではないかと期待しています。
ロゴはバスケットボールが花のような形に開いていくデザインになっています。チームの方針として、ここから車いすバスケがさまざまなところに展開されていくようにという思いが込められています」(高橋選手)
仙座選手は「パーカーは生地選びからスタートしました。たくさんのサンプルの中から選ばせていただいたんですけど、表面は光沢感があって高級感があり、中はもっちりとして温かみもあります」とユニフォームのできを評価。
「用途としては、移動時や練習時の肌寒いときにぴったりな素材になっています。また、車いすを漕ぐときに、タイトだとどうしても動きづらかったり気になってしまったりするので、サイズ感にもこだわってリクエストしました。
あと、袖が長すぎるとタイヤに擦ったり、汚れて破けてしまうのですが、『PEARLY GATES』さんに袖の長さも調整してもらいました。
完成したものを見たときは、着心地の良さももちろんのこと、パッと見たときの高級感に『最高だ』というチームメイトのうれしい声が聞けました。
僕は幼い頃から入退院を繰り返し、父にはたくさん心配をかけました。親子のつながりから始まった取り組みなのですが、日本一を目指すという夢の実現に向けて、ここまで広がってきたことを嬉しく思います」(仙座選手)
「タオルは、サイズ、使用する色、デザインなど工夫していただきました。チーム名の下には『MAXIMIZE YOUR POTENTIAL』(君の可能性を最大化)というチームの理念のひとつが書かれていて、これは我々がほんとうに大切にしている言葉です。
この文字がはっきり見えるようにデザインしてもらったことをたいへんうれしく思っています。
また、このタオルはファンの人たちにも使ってもらい、来年の天皇杯では大勢のファンの人たちにこのタオルを掲げてもらえたら、我々の力にもなります。その日が来ることを、いまから選手一同楽しみにしております」(森谷選手)。
「来年の1月20日、21日、東京体育館で天皇杯があります。ぜひ応援に来てほしいです。そして、我々が日本一になる姿を見てほしいです。僕はスタベン……まあ、スタートベンチなんですけど(笑)。スタベンとしてコミュニケーション力を生かしてがんばるので、プレー以外のところでも楽しんでもらえたらと思います(笑)」(森選手)
「これからもっと応援され、その思いに応えられるチームであるため、さらに精進していきたいと考えてます。その姿を見ていただきたいと思っておりますので、ぜひ会場にお越しいただきたいです」(森谷選手)
「車いすバスケは東京パラリンピックでも銀メダルを獲得し、かなり盛り上がっています。ただ、天皇杯はコロナ禍で中止が続いており、ようやく1月に開催されるということで、選手もスタッフも、支えてくれる方々にとっても苦しい時期が続きましたが、ようやく皆さんの前でプレーできる日が来ました。その感謝の気持ちを最高のプレーで届けたいと思います」(大嶋選手)
「それぞれ環境は違いますが、各個人で優勝を目指しています。僕は最年少かつ健常者プレイヤーということで、しっかりチームに勢いをつけて貢献できるように精進してまいります。ぜひ会場にお越しいただき、応援をよろしくお願いいたします」(高橋選手)
「父にはたくさん心配をかけましたが、忙しい中でも色々なところに連れて行ってもらいました。親子のつながりから始まった取り組みなのですが、日本一を目指すという夢の実現に向けて、ここまで広がってきたことをうれしく思います。このウェアを着て、来年の天皇杯を優勝したいので、皆さんどうか応援のほどよろしくお願いいたします」(仙座選手)
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(PEARLY GATES 及び NO EXCUSEユニフォームロゴスポンサー契約締結記者発表会)