- 週間ランキング
都内中小企業者などのVR・AR・AIなどの先端技術を活用した社会課題解決に資する優れたコンテンツやソリューションを選出し、東京都が活用促進や販路開拓などを支援する「Tokyo Contents/Solution Business Award 2022」。
そのアワードで、見事大賞を獲得し大賞300万円や出展支援などを手にしたのが、革新的な現地調査ツール「Scanat」(スキャナット)。
東京・虎ノ門ヒルズビジネスタワーに本社をおくIT/IoT企業 nat の最新ソリューションサービスで、早くも建築の先端技術展「ジャパンビルド」(東京ビッグサイト/12月5~7日開催)に出展。Scanatの画期的なメリットを来場者たちに伝えた。
Scanat(https://scanat.app/)は、アップル社製の iPhone / iPad に搭載された LiDAR(レーザー画像検出と測距)センサーを活用した現地調査ツールで、設計・施工管理まで行える日本発のiOSアプリ。
リフォームや増改築、店内改装などの工事現場では一般的に、複数のスタッフによって現地調査が行われ、人の手とメジャーなどで各寸法などを測っていた。
そこを、Scanat(スキャナット)を使えば、現地調査は Scanat(スキャナット)をインストールした iPhone / iPad とそれを操作するスタッフ1人で、しかも素早く計測や測量、屋内の3Dスキャンが実行できる。
しかも測距はミリ単位で。さらにスキャンしたデータは3Dモデル化され、全方位からプレビューできるうえに、DXF(CADデータファイル)とPDFで図面化できる。
ジャパンビルドの Scanat(スキャナット)ブースでは、実際に、Scanat(スキャナット)をインストールした iPad でブース内をデモ測距。あっという間に空間をスキャンし、測りたい2点間や4点内面積などがすぐにミリ単位で表示される技術に、来場者は驚きの表情をみせる。
「リフォーム業者などが Scanat のメインターゲット」と説明する nat マーケティング部 若狭僚介 部長は、この Scanat(スキャナット)の横展開についてもこう教えてくれた。
「たとえば、ステージをつくるイベント業者や、オフィス移転時の引越し業者、リノベーション事業者などにも、この Scanat(スキャナット)は、人手不足や技術者不足のなかで貢献してくれるはず」
―――東京都産業労働局商工部経営支援課事業も期待する、こうした都内中小企業者の先端技術。次はどんなソリューションやコンテンツが出てくるか、注目を。