「壁やモンスターにぶつからないようにすすむ迷路ゲームです。途中でワープしながらゴールへショートカットもできます。暗闇のなかから脱出するというストーリーです」

「ぼくの迷路ゲームは、音にこだわったところは音です。それぞれのポジションで合う音を細かく入れました。さらに鍵で黄色いドアが開くようになってます」

―――こうプレゼンするのは、松戸市の小学生たち。まさか、6時間ほどのプログラミングワークショップで、こんなゲームをつくってしまうとは!

ゲーム開発エンジニアをめざす子どもたちの未来は明るい―――そう感じるプログラミングワークショップを展開しているのは、『グランブルーファンタジー』『シャドウバース』『ウマ娘 プリティーダービー』などを手がける Cygames(サイゲームス)。

こうした人気ゲームの企画・開発・運営事業を展開する Cygames は、千葉県松戸市、CA Tech Kids と共同で、千葉県松戸市内に住む小学4年生から6年生を対象とした小学生向けプログラミングワークショップ「Cygames presents Tech Kids CAMP in MATSUDO」を、6月から連続開催。

7月28日 新松戸市民センターで開催された回も、子どもたちは Cygames 講師に教わりながら、ノートPCで迷路プログラムを自分の手で組んでいった。

プレゼンテーションの基本も“自分ごと”として学べる!

「じゃあ自分がつくったゲームを実際にやって見せて、みんなにプレゼンしよう。プレゼンは1分ぐらいで話せるようにしよう。文章は3つぐらい。大事なことは、結論・作品内容をいちばん最初にいう。そこから細かく説明していこう」

こう Cygames 講師が伝えると、子どもたちはプログラムを組み上げてできた迷路ゲームを、みんなにデモ公開。

「うおーっワープできるんだ!」「うわっエンディングかっこいい!」と自分と違う演出にみんな共感。自然とみんなで拍手が起こるのをみて、大人もワクワクする幸せ感が……。

「Cygames が子どもたちに伝えたいこと」にもみんなで共感

「最後に伝えたいことがあります」と Cygames 講師がいうメッセージにも、みんなが共感。それがこの「2つのお願い」↓↓↓

◆プログラミングは社会のいろいろなところで役に立ってるよ

大事なことは「ずっと」。人間は長い間、同じ動き続けるのはつらいけど、コンピューターは得意。「同じことを繰り返せることは、コンピューターに任せられるよ」。

もうひとつは「もし」。人は雨が降ったときは傘をさすよね。コンピューターは「もし」という命令を細かく設定しないと動かない。プログラミングはこの「もし」を積み重ねていくことが大事。

◆ゲームを開発するときに大事なこと

「人が嫌がることはしないようにしよう。人が書いた絵や画像、音楽、文章などを真似したり勝手に使うのはやめよう(著作権)。誰かの写真を勝手に使うのはやめよう(肖像権)」

「人が嫌がるものはつくらないようにしよう。人が見たら嫌な気持ちになるような画像や、人をばかにするようなこと、人をいじめること、そんなゲームはやめよう」

Cygames ならではのプログラミングワークショップへ

「Cygames presents Tech Kids CAMP in MATSUDO」は、子どもたちにプログラミングの楽しさや可能性を感じてもらうことを目的に、2018年から開催中。

参加者は Cygames の実際のゲームで使われたイラストやサウンド素材を使って、かんたんなオリジナルゲームづくりを体験できる、Cygames ならではのプログラミングワークショップとして人気に。

小学校でのプログラミング教育必修化(2020年〜)から、学校でのプログラミング教育の質も向上するなか、家庭側でのプログラミング教育への興味・関心も高まり、2023年はオンライン・オフライン含め全10回、応募者数、参加者数ともに過去最大の規模で開催した。

エンジニア思考でいろいろな課題にチャレンジを

今回も、同ワークショップ教室を後ろからみつめていた Cygames 星野健一 事業担当は、「参加してくれる子どもたちのレベルや興味が年々高くなっているのを感じます」と伝え、こう続けた。

「2023年は、より多くの子どもたちにプログラミングの楽しさや面白さに触れてもらい『問題を解決するための考え方』を体験してもらえるようにしました。

ゲーム開発の現場で活躍するエンジニアは、難しい課題をひとつひとつクリアしていきながら、人に感動や興奮を届けるエキサイティングな仕事。

これからの子どもたちは、こうしたゲーム開発エンジニア思考を身に着けて、いろいろな課題にチャレンジできるようになるはず。

この「Cygames presents Tech Kids CAMP」が、いろいろな課題にエンジニア思考でチャレンジできる、きっかけの場になればうれしい」

プログラミングを含めた IT 技術人材の育成は急務

「最高のコンテンツをつくる会社」をビジョンに掲げる Cygames のコンテンツ開発、その根幹をなす重要な技術のひとつがプログラミング。

2020年度から小学校で必修化されているように、一部の業界にとどまらず社会全体での重要度も増しているという。

2030年には、IT技術者が80万人余りも不足するという試算もあり、プログラミングを含めた IT技術人材の育成は急務といわれている。

Cygames は、2018年から小学生を対象としたさまざまな取り組みを実施。子どもだけでなく、その保護者にまで理解を深める活動を展開している。

◆Cygames
https://www.cygames.co.jp/

情報提供元: GZNews
記事名:「 Cygames 小学生むけプログラミング教室で大人も発見&共感! プレゼンの基本、著作権&肖像権やマナーも学べる!