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「2022年の鉄道旅行ツアー商品も、革命的な鉄道旅行商品ばかりだった。
グランプリを獲得した鉄道旅行商品は、150万円から、5800kmという壮大な鉄道ツアーで、豪華クルーズ船のような旅の時間。一生に一度は体験したい旅だった」
そう審査委員が総評し、2022年度を締めくくったのが、第12回鉄旅オブザイヤー。
日本国内の優れた鉄道旅行を審査・表彰する「第12回鉄旅オブザイヤー」は、2022年1~12月に実施した鉄道旅行ツアーのなかから、とくに企画性やオリジナリティの高い、優れた商品・作品を表彰するもの。
その結果発表会が4月19日、鉄道博物館(埼玉県さいたま市)で行われ、ダーリンハニー吉川正洋、久野知美アナウンサー、南田裕介マネージャーというおなじみの鉄道好きが進行し、会場を盛り上げた。
そして、2022年の鉄道旅行ツアーで最も注目を集め、審査委員を「一生に一度は体験したい旅」と唸らせ、グランプリに選ばれたのは、日本旅行「鉄道開業150 年記念 JRグループ×日本旅行共同企画 JRでめぐる日本列島周遊の旅14日間」だった。
エスコート部門賞も受賞した、日本旅行「鉄道開業150 年記念 JRグループ×日本旅行共同企画 JRでめぐる日本列島周遊の旅14日間」は、JR6社による鉄道開業150年キャンペーンの一環で、「一生に一度しかできない思い出に残るような鉄道の旅」をテーマに、13泊14日という国内では稀な長期日程を可能とした33都道府県を通り日本一周する企画。
各地での特別企画とあわせてツアー客に感動を与え続けるツアーに仕立てた豪華版で、2名一室で150万円から、1名一室は200万円という金額でも旅人たちはこのツアーを選んだという。
このグランプリ受賞後、日本旅行おとなび・ジパング商品部の武藤明道さん・森田達矢さん・細貝佳子さんは「日本旅行は鉄道の旅を主力としてる会社。今後も鉄道ファンはもちろん、すべての旅好きの方に、魅力ある鉄道の旅をつくり続けていきたい」と意気込んだ。
また、応募総数86件のなかから選ばれた各部門別 鉄道旅行ツアー受賞作とその総評は、次のとおり。
パーソナル部門賞は、JTB仙台支店「大崎耕土フィールドミュージアムトレイン 「みのり」復活!?「風っこ号」で大崎耕土を体感!」「大崎耕土フィールドミュージアムトレイン第2弾 大崎耕土の大地の恵み「日本酒」を味合うトレイン」。
世界農業遺産の「大崎耕土」は、宮城県の大崎地域。「びゅうコースター風っこ号」を臨時列車で運行し、旅を通じて大崎耕土を新たな視点で体感するツアー。知見を広げると共に、日本酒と列車の旅を通じて地域への誘客につなげた。
DC部門賞は、クラブツーリズム「今年9月23日デビュー!新D&S列車「ふたつ星4047」も貸切乗車 デスティネーションキャンペーン開催中の佐賀・長崎もめぐる九州クルージングトレイン2022」。
JR九州とクラブツーリズムのコラボツアーで、日替りで様々な列車を貸切で楽しみ、満足感の高い内容に加え、サプライズプレゼントや乗車記念証も魅力だった。
鉄っちゃん部門賞は、クラブツーリズム「~開通7年目の北海道新幹線の今と、これからを見学~JR北海道「函館車両基地」特別見学と北海道新幹線トンネル工事見学 2日間」。
通常は非公開の函館車両基地や一般人は決して入れない工事中のトンネル内部、さらには函館駅直結の「JRイン函館」のトレインビュー客室。鉄道好きにはたまらないツアーに。
ベストアマチュア賞は、東京都立大学まちのお話し会プロジェクト部 鈴木倖陽さんほかによる「修学旅行リベンジ 鉄道で密を避けながら京都の歴史をたどる旅」。
新型コロナウイルス感染拡大の影響下で、修学旅行が中止になってしまうケースが続くなか、京都の鉄道を活かし、観光しながら歴史も学べるという企画。まさにリベンジしたいという熱意を感じるツアーに。「時代順の歴史ツアーは最高」と南田裕介マネージャーも評価した。
―――ことし2023年も、こうした鉄道旅行ツアーの傑作を超える旅が動いてるはず。新しい鉄道旅行ツアーの登場も、楽しみ。