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皆さんは統計調査ってご存じでしょうか。国が様々な情報を調査集計し、調べた結果を、集計・加工して得られた数値を行政機関で各種行政活動の基礎データとして利用されるものです。統計調査はどこかの誰かが調査対象となり勝手にやってくれるもの。そのように思っていました。しかし、なんと実際に筆者が統計調査対象となってしまったのです。
統計調査は、なんの前触れもなくやってきました。まず最初に、環境省から封書がポストに届きます。
「おめでとうございます!令和4年度『家庭部門のCO₂排出』実態統計調査のガチャをしたところ、お宅様のご家庭が見事に当選いたしました!つきましては後日、調査員がご家庭にお邪魔して調査用紙をプレゼントするので是非とも受け取ってくださいね!」
すでに環境省からの手紙は捨ててしまったので、詳細は覚えていませんが、かみ砕くとこのような感じの内容だったと思います。
国からのお願い事なんてロクなもんじゃねぇ!無視だ無視!!と、すぐに手紙を捨ててしまいました。しかしその後、ちょっと気になったのでグーグルで『統計調査とは』と、検索してみました。
すると、統計法というものが存在し、選出された個人や団体は報告義務があり『基幹統計調査の報告を拒み、又は虚偽の報告をした者』に対して『50万円以下の罰金に処する』とされているという情報を得たのです。
……あぁ、やっぱりロクなもんじゃなかった。
しょうがないので、調査員が家に来る日を待つことにしました。
筆者が今回ガチャ当選した統計調査は、『家庭部門のCO₂排出実態統計調査』です。
自宅のインターホンが鳴り、調査員と名乗る女性が我が家に訪れました。
その女性は、明らかに親よりも年上のように見えます。丸まった背中に大きな荷物を抱えながら調査票を手渡してきました。
この姿を見ただけで、親よりも年上の女性が寒空の中訪問し仕事をしているだなんて、しっかりと義務を果たそう。そう思いました。
次の言葉を聞くまでは。
「では、1年間よろしくお願いしますね。」
え!?1年間!?
1回だけじゃなく1年間?思わず聞き返してしまいましたが、答えは同じ。
家庭の電力やガス代、さらにはガソリン代や灯油代などを1ヵ月間保存し記録、月に1回報告し計12回の1年間報告しなければならないのです。
なんて面倒くさいガチャに当たってしまったんだと、頭を抱えてしまいました。
これだけ面倒くさいことを行うのだから、報酬はあるのか気になる方もいるかと思います。
調査票の他に渡されたのは、三色ボールペン1本。
これがもしかしたら報酬なのかな?
ガチャに選出されたら絶対に逃れられない統計調査。拒否することもできず、面倒くさいからと言って適当に報告したら罰金もあります。
総務省の発表によれば、令和2年の一般世帯数は 5570万5千世帯と発表されています。その中のわずか13000世帯が今回のガチャに当選。
約0.00023%という、レアすぎる当選確率です。
罰則規定もあるので、違反しないように1年間義務を果たしたいと思います。
ちなみに筆者宅は、オール電化なのでガス代を払っている人よりかは幾分記入項目が少ないです。その分ラクなのかもしれないと前向きに捉えることにしました。
source:総務省統計局