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一手指すごとに様々な変化があり、神様がくれたゲームとも言われるほど無限大の可能性を秘めた将棋。そしてその頂点にいるプロ棋士。その世界は、子供の頃から周りの大人たちを負かし、大会で優勝し、才能があると言われた者達が集まる奨励会という天才たちの中でさらに勝ち抜いていった天才の中の天才。そんなプロすらも
将棋というゲームの寿命を縮めたとも言われる、コンピューターで次の最善手を探しまくるというプログラムのこと。チェスなどもそうですが、この手のゲームをAIで攻略していくと、どうしてもそのゲームがもつ限界まで読み切られてしまう事が多いのです。
本日の棋聖戦の藤井七段の58手目3一銀は,将棋ソフト(水匠2)に4億手読ませた段階では5番手にも挙がりませんが,6億手読ませると,突如最善手として現れる手だったようです。
7七同飛成が藤井七段のソフト超えの手として有名ですが,ソフト側からすれば,今回の3一銀発見の難易度はそれ以上ですね! pic.twitter.com/vMkHvK9rlp— たややん@水匠(COM将棋) (@tayayan_ts) June 28, 2020
今回話題になっていたのは、中盤あたりの棋譜の中でさされた「3一銀」という手。最初は将棋AIが4億手読んだ上でのこの手の点数を低めに表示していたため疑問手か?と言われていたのも束の間、実はさらに6億手AIに読ませてみた結果、最善手は「3一銀」でしたと出たのです。
佐藤康光会長は『1億と3手読む男』として有名だったけど、藤井聡太七段は『6億読む少年』だったか… https://t.co/19Ndp7c7A2
— 白鳥士郎 (@nankagun) June 28, 2020
現在、将棋連盟の会長として知られる佐藤康光9段は、「緻密流」「一億と三手読む棋士」という呼び名がつくほどに読みの深い棋士として有名ですが、藤井7段は6億手を読む17歳として将棋界に新たな光をもたらしてくれたのですね。
将棋界を盛り上げ続けてくれる超新星、藤井聡太七段からは、将棋ファンのみならずまだまだ目が離せないようです。
画像掲載元:写真AC