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東日本旅客鉄道(JR東日本)など各社が、Suica、PASMOの販売休止に踏み切りました。理由は半導体不足ということで、販売再開の目処がたたないということも発表されています。定期券などは引き続き発行されるようですが、おサイフケイタイ(モバイルSuica) に対応していないスマホを利用している方は、今のSuicaを手放さず利用するしかなさそうです。
半導体不足によるICチップ不足で、SuicaとPASMOが販売を中止する事態となりました。記名式Suicaは6月から既に販売を取りやめており、解消の目処が立たないことから中止に踏み切ったようです。定期券や小児用カードまで販売できなくなったら困りますからね。
記名式Suica・PASMOも販売中止へhttps://t.co/tAVChP3qud
カードに内蔵するICチップの入手が難しくなっており、無記名式カードの販売は6月からすでに休止していた。
— 産経ニュース (@Sankei_news) July 31, 2023
各社は「モバイル」の利用を進めておりますが、手持ちのカードは当然ながらそのまま利用できます。
【お知らせ】本日より、記名の「PASMO」「Suica」カードの発売を一時中止しております。お手持ちの「PASMO」カードは通常通りご利用いただけます。便利な「モバイルのPASMO」もぜひご利用ください。#PASMO #パスモ pic.twitter.com/pJ23hJQ1Pt
— PASMO 【公式】 (@pasmonorobot) August 2, 2023
半導体不足からICチップを生産できなくなったというのが、今回の販売中止に関する理由。さて、そうするとなぜ半導体不足が起こったかということになりますが、その理由がここにありました。
経済紙などでは大きく報じられていましたが、パナソニックの半導体事業が台湾の企業に売却されています。
2020年9月1日にパナソニック株式会社(当時の社名。以下、弊社)の半導体事業は、Nuvoton Technology Corporation(以下、Nuvoton)へ譲渡され、ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社(以下、NTCJ)が製造し、弊社を通じた販売を継続して参りました。
今後は販売についてもNTCJ(海外はNuvotonグループ)及び代理店・代行店へ順次切替して参ります。
これに伴い2022年9月30日にて、弊社Webサイトでの半導体商品の掲載を終了致します。
引用:パナソニック「半導体商品掲載終了」のお知らせ
ちなみに交通系ICのチップをパナソニックが作っていたというのは「ファクト」であり、実際にパナソニックのホームページにも、市村産業賞の功績賞を受賞したことも掲載されています。
パナソニック株式会社は、「交通系ICカードに幅広く普及した低消費電力強誘電体メモリの開発と実用化」の功績に対し、公益財団法人 市村清新技術財団より、第51回市村産業賞の功績賞を受賞し、4月12日に贈呈式が行われました。パナソニックとして4年ぶり20回目の受賞となります。
しかし、受賞からたった1年で同部門を海外企業に売り渡すとは……松下幸之助さん、どう思っていらっしゃるんだろう……。
参考:パナソニック「市村産業賞功績賞を受賞」
駅には「Suicaカードの販売を一時中止」する旨の案内。
8月1日の23時、まだSuicaカードは買える状態でした。
駅員さんに話を聞いたところ、ほとんど問い合わせは来ていないとのこと。「既に持っていらっしゃる方がほとんど」「モバイルが普及している」「2日以降は問い合わせがあるかもしれない」ともおっしゃっていました。
これから新しく「交通系ICカード」を発行する方、意外と少ないのかもしれませんね。確かに筆者もビックカメラのSuicaカード持っているし、モバイルSuicaで事足りるし……といった感じです。
source:Suicaトップ「JR東日本」