image:かめを工務店(@kamewo5)

ジオラマとは立体模型のことです。ミニチュアの人物や物、背景を立体的に表現する方法です。そんなジオラマですがTwitterにて、かめを工務店(@kamewo5)さんがご投稿した電気スイッチの上の「ジオラマアート」作品が注目を集めています。それは、5㎝の長さと5㎜の厚さのスイッチの上を彩るこだわりの小さな世界!今回はどのようにこれらの作品が生み出されたのか、制作秘話に迫ります。

小さなジオラマアート作品に心が躍る!

「スイッチの上にいろいろ作りがちです」というコメント共に小さなジオラマアート作品の数々が掲載されたツイートを発見しました!

普段の無機質な電気スイッチの上にちょこんと、ジオラマアート作品が乗っているだけで、何だかほっこり笑顔になれますよね。スイッチの上の作品とは着眼点が面白いです。今まで思いつかなかった方も多いのではないでしょうか?斬新なアイディアですね。

制作者さんインタビュー

image:かめを工務店(@kamewo5)

制作者のかめを工務店(@kamewo5)さんにお話を伺いました。

■プロフィールと制作を始められたきっかけを教えてください。

30代の子持ちサラリーマン男です。手探りですが独学で昔から好きだったジオラマが作ってみたいと思って始めました。制作を始めて1年と半年ほどです。

 

子供の頃から大きいものを掌サイズにしたもの(祭りの屋台フィギュア等)が好きだったのですが、コロナ禍もあって家で過ごす事が多く、自分が純粋に好きだったものを振り返る機会に恵まれました。ジオラマなんて敷居が高く、何から手を付ければいいのかと怯んでいましが、人生一回きりだと思い切って始めてみたのがきっかけですね。

■作業工程を簡単に教えていただけますか?

まず、我が家のスイッチ幅が長さcmで厚さが5mmです。最近造った【小熊と松と滝と】で言いますと下記の流れで制作しています。

【1】5mm角の角材を5cmに切り出し、ニス塗り。
【2】左:岩風に塗装したバークチップを貼り付け。
【3】右:石粉粘土で地面の下地を作り、塗装・塗布(紅茶の粉末)。
【4】レジンで造った滝と川を塗布。
【5】予め粘土で造った小熊とワイヤーで造った松の木を取り付ける。
【6】完成!

 

作品によっては、角材を使用しないこともあります。また、上記作品はTwitterにアップしたら「鮭は泳がないんですか?」とのお声を多くいただき、後から付け足しました(笑)見ていただいている皆様から刺激をいただく事がとても多く、僕は幸せ者です。とても有難いです。

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■制作でこだわられているところや、材料、制作期間など教えてください。

こだわりという程のものではないですが、小さいけれど雰囲気を感じてもらえるモノにしたいと思っています。ですので、よりリアルが感じられるような小物等には力を入れています。風化の具合、誰が使ったのか、どこにあるのか想像しながらつくっています。

 

難しい点で言うと小さいので、すぐパーツがどこかにお出かけします。机が汚いので……探してる時間のほうが長いかもしれないです(笑)

 

材料や道具で言いますとよく使うのは爪楊枝です。粘土の調整から小物作成の土台まで用途が広いんです。爪楊枝はナイスな作業台です!後は粘土削るときの細いルーターもよく使いますね。ピンバイスはなんだか凄く好きです。なんででしょう(笑)

 

手が遅いので制作期間で言うと1週間~1か月ほどですかね。作っていくうちにどんどん追加されるので、なかなか終わらせられないことも多々あります。

■発想がとても面白いですが、アイディアはどこから?

ありがとうございます!スイッチ照明は毎日絶対触るものですから、見ていて楽しくなるようなものにできないかなと思い始めました。コンセプトは『部屋だけでなく、心にも灯りを』です(笑)

 

アイディアは好きなものや行きたいものが多いです。サウナやキャンプ等好きなものに触れていて、頭の中が多幸感で満たされると「あーーー。今のこの幸せな気持ちつくりたい!!」ってなりますね。

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■いいねやRTされるなど、反響がありますがどのような心境でしょうか?

反響いただいている皆様には感謝の言葉しかありません。まだまだ拙い部分も多いですが、『誰かが何処かでほっこりしてくださっているのかな』と幸せな気持ちになります!ありがたき幸せ!!

かめを工務店さんお忙しい中、制作の裏側を垣間見れる興味深いお話をありがとうございました。

最後に今後作られたい作品や夢について質問させていただきました。「ネット販売しかしていないので、自分のつくったモノを直に見てもらいたいなと思います。対面販売もそうですが、個展なんかもできたら最高に幸せだろうなぁと思います。」と笑顔で語られていたかめを工務店さん。個展など実現して、かめを工務店さんならではの世界観を感じられる素敵な作品を拝める日を心待ちにしています!

スイッチといえば、息子のために制作した「スイッチおもちゃ」も手に取って遊んでみたくなる素敵なアイディアですよ。

取材協力:かめを工務店(@kamewo5)

情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 電気スイッチの上の小さなジオラマアートの世界に魅了!制作秘話を聞いた