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現在世界的に新型コロナウイルス感染症が流行し、様々なところに影響が出ています。美術館もその一つで、来館者の減少などはもちろん、展示会を開くために海外から作品を借用することも難しくなっているそう。そういった厳しい状況の中、世田谷美術館が発表した企画が画期的すぎると話題になっています。
世田谷美術館は、1986年に東京都世田谷区にある砧公園の一角に開館し、それ以降様々な展覧会やワークショップなどバラエティーに富んだプログラムを実施して、訪れる人を楽しませてくれています。
そんな世田谷美術館も、新型コロナウイルスの影響を受けて展覧会を開くのが難しくなったそう。しかし、そんな状況で発表したある企画がネット上で話題になっているのです。
「作品のない展示室」
世田谷美術館、コロナで作品を集められなくなってピンチ。何も展示がない=「建築と景色が際立つ」という逆転の発想で、むしろ素晴らしい展示になっていた。「素材本来の味を楽しむ」という体験は、食事じゃなくてもいろいろ応用性があることを教えてもらえた。 pic.twitter.com/uIkgS0nrgG
— 佐藤ねじ
ブルーパドル (@sato_nezi) July 19, 2020
その企画がなんと、作品を集められないという状況を逆手に取った「作品のない展示室」というものだったのです。
社会の隅々まで影響がおよぶなかで、世界中の美術館が、美術館本来の在り方を問い、展覧会等々の事業を見つめなおしています。予定していた展覧会も準備に支障が生じ、海外から作品を借用することがむずかしくなり、まったく将来の見通しが立てにくい状態です。
そのような現状を考慮して、このたび「作品のない展示室」を、虚心にご覧いただくことにいたしました。
引用:世田谷美術館
世田谷美術館の公式サイトでは、企画の理由をこのように記載しています。このような逆境にもめげずに考え出されたこの企画、まさに逆転の発想ですよね。
何も「ない」空間が「ある」って面白い、しかも絵や模型とは違って、その瞬間にしか観れない生きた作品になるってことですよね、
のチュロスも食べたいけどまずここ行きたいです私 https://t.co/Gvu6BRuM6y — あいざわあやか
(学び) (@7stars_321) July 21, 2020
いいね。あたままっさらにできそう。いこうかな。 https://t.co/EEOq0rT7x8
— Naoko Sakanashi | fumi | Durga (@naoko_sakanashi) July 21, 2020
世田谷美術館然り建物が素敵な美術館は多くあれど、作品をなくして建築そのものを楽しもうねなんて企画、今までにあったかしら?
砧公園にピクニックがてら行きたい。 https://t.co/0kPeQg5VQe— みゅー (@mew_2e) July 20, 2020
企画自体の斬新さや、潔さを称賛する声が多かった印象です。これは足を運んでみたくなりますよね。
画期的なアイデアといえば、以前デリバリーサービスで超丁寧に配達してもらえる裏技が話題になっていました。
source:世田谷美術館
画像掲載元:写真AC