ネットで完結したほうが遥かに効率的でコスパもいいのに、なぜわざわざ紙に出力し、承認を得る必要があるのだろうか、などと会社や組織の構造に疑問を感じ、そそくさと退散するなんてことはないだろうか。かつては、特に昭和〜平成まではITが進んでいなかったバブル期においてはそれは当たり前だったしかしながら、昨今のIT化、そしてコロナ禍により組織のIT化は必然的に進めなければならなくなってきた。そんな中まだまだ昭和世代にすがる人々がリモートワークに踏み切れず居座っているようです。


組織のIT化が進まない理由



さて、世界のIT化が進むこのような状況下、そもそもなぜ組織のIT化は進まないのでしょうか。思い当たるおおよその原因を列挙してみた。


1.連絡をメールやSlackなどのチャットにしてエビデンスを残しかつスピードUP

→打つのが面倒。口頭で伝えたほうが早い。


2.決済書類をPDFにして紙をなくす

→パソコンを開くのが面倒。PDFの開き方がわからない。

→パソコンのパスワードがわからない。

→メールの送り方がわからない。


3.仕事をリモートワークにしたい

→パソコンで出社とは何事だ

→仕事をサボるからだめだ

→出社して終電ギリまでするのが仕事だ!けしからん


という感じで、もはやそれの何の意味があるのかよくわからないというまさに、バブル世代の習わしでしか無いこの風潮を切り替えるのは難しい。特に大手企業にはありがちである。


リモートワークに慣れない昭和おじさんも話題




そんな中、やはりIT化をすすめるにあたり、中堅社員が未だにそれを阻止してきている状況が浮き彫りとなっております。ちなみに話題となっております昭和おじさんとは


1993(平成5)年ごろまでに就職をしたバブル世代に多い。ピラミッド型社会、村組織、団体交渉がモットーで、終業後や休日にも躊躇なく部下を誘い、野球やゴルフ、慰安旅行が大好き。飲みの席では仕事のお説教と、頼んでもいない人生相談、そしてカラオケがフルセット


ということです。


Source:YAHOO


いまだ残るハンコ文化。




そして最近よく言われております「ハンコ文化」も健在。やはりPDFで確認というのが、昭和世代の方々に難しく、PDFって何!?状態であり、そもそも意思の疎通を量ることが出来ない。PDFでの電子印鑑を浸透させるには、すべての国民に対しLINE並の普及率で浸透させる必要があります。


それが一体何年後かはわかりませんが、そうこうしているうちに次のIT化の並が押し寄せてきてしまいそうです。


若者はどんどん自分の時間を作り出す


かつて大手企業に就職し終身雇用・年功序列等というスタイルが当たり前でしたが、それも崩壊し、今は何のために仕事をして、自分の時間をどう使うか。これが若者の求めるものです。


仕事が終われば、終電まで飲んで上司を接待。家に帰ってバタンキューが当たり前の昭和世代

今はスマートフォン片手に値落ち。これがトレンドのようです。


20代から30代前半の若い世代の睡眠時間がこの10年間に1割程度増え、約8時間になったことが29日、ビデオリサーチと電通の調査で分かった。就寝時間が早まったためで、仕事や夜遊びより自宅で過ごす生活様式の変化などに加え、横になってスマートフォンを見ながら眠ってしまう「寝落ち」が影響している可能性を両社は指摘する


Source:産経新聞


結論「リモートワークはめんどくさい」


以上を踏まえ、PCを覚えるスキルが無い、面倒、若者がやればいい、等々、IT化から逃げてきた昭和世代。つまりリモートワークはめんどくさい。


それはたしかにわかる。例えば、MacからWindowsに切り替えるのも、その逆も確かに覚えるのはめんどくさいし踏ん切りがつかない。オヤジからすれば、プリントゴッコしていたのをいきなりイラレ最新版のMacの形式で納品せよと言われるのぐらいハードルが高い。


がしかしここに来てコロナ禍という問題にぶち当たり、強制的にIT化を進めなければならない状況に。「最近の若者はけしからん」などと言ってきた昭和世代がついに敗北宣言をする時代が、ついにそこまできているのかもしれません。


屋外でもリモートワーク可能な方法もありますが


IT化の流れは逆らえないはずなので、そろそろ覚悟を決めていただきたい今日このごろである。

情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 なぜ昭和世代は、リモートワークを嫌うのか