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正直ウンザリ感と、関わった全てのひと、そしてその企業がまた吊るし上げられることが残念でならない。自分の取材目的は、こういったことが起こらないように背景、原因を深く探ることだ。背景、原因を知ることで、初めてその対策・防止策を練っていくことが出来るからだ。関係者の名前を晒したところで、何の解決にもならない。この問題の背景そして、事実関係を探っていく。
現在ビックエコーのユニフォームを着た男性が、から揚げを床に擦り付けた後、フライヤーに入れる映像が、Twitterで拡散している。この件をビックエコーを運営する第一興商経営企画部に取材した。昨年12月6日にYouTube上に動画がアップされた。一般の方からの問い合わせがあり本社スタッフもこの動画を確認した。会社側は、12月6日に、第一興商ホームページ上にこの件に関するお詫びを出した。
そして、社内調査を進めた結果、極めて悪質な行為と判断。警察に被害届を提出し、受理された。第一興商は、現在捜査中ということもあり、具体的な内容の説明は差し控えたいと取材に答えた。警察に被害届を提出した件は、12月25日にこの件に関するお知らせをホームページ上で公表している。
第一興商は『カラオケのリーディングカンパニーして従業員教育の徹底を図って来たが、このようなことが起き大変残念である。今後は、より一層の従業員教育の強化徹底を図っていきたい』と答えた。
動画が投稿されたTwitterの返信欄には、「このカラオケ店で働いているが、遊びだとしても意味が分からない」といった投稿やフジテレビとくだね取材班の取材依頼の書き込みなどが続いており、騒動が収まる気配は無い。
すき家、吉野家、くら寿司。そしてこのカラオケ店。昨日は、くら寿司の取材を終えたばかりだ。今回は、警察に被害届が提出される事態となった。こういった問題の背景には、業界の慢性的な人手不足がある。『人を取りたくてもとれない』。熾烈な価格競争が続く業界で、簡単にアルバイトの時給を上げて行くことは、困難だ。吉野家では、アルバイト従業員が外国人だったため、トラブルが起きても、上手く意思疎通が出来ずに、急遽エリアマネージャーが駆けつけて対応に当たった。
どのようにして魅力ある・働きやすい職場にしていくか?結果として、モラルある人材が集まる業界にしていくには、どのようにしていけば良いのか?業界全体が一丸となって、そして日本社会全体で真剣に考えていかなければならない緊急事態だ。そうしなければ、こういった問題は永遠に無くならない。