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子供のころは毎日のように漢字練習帳で繰り返し書いておぼえた漢字。パソコンやスマホ全盛となった現代、漢字を読めても書けない人も増えているのではないでしょうか。そして実は、読みにも自信がない漢字も結構あるのがニューノーマルになりつつあるのかも。一方で、2020年度第3回日本漢字能力検定の志願者数は60万人を超え、根強い漢字ファンも。さて、みなさまは「丱」という漢字を見たことはあるでしょうか。この漢字はいったいどのように読むのでしょうか?
シンプルでも読みにくい漢字には乂や丫があります。今回は実は一部のゲームファンになじみが深い「丱」を取り上げます。たったの5画のシンプルな漢字ですが、実際に使ったことのある人は少ないでしょう。読みを知らなくてもおかしくはありません。あなたがクイズの女王・宮崎美子さん並の漢字エキスパートでもなければ。
「丱」は単純ながらも漢字検定1級レベルの難読漢字です。一般に丱を見るタイミングはいつでしょう。顔文字の絵文字(*´丱`)の時にしか見たことないわ、という心の声も漏れ聞こえてきそうです。漢字としてではなく、ちょうど口元に手を添えたように見える使われ方。いったい、漢字としてどんな意味が。「丱」は常用漢字ではないため普段見ることは少ないのです。
笑顔の顔文字としての平和的な使われ方もいいのですが、本来はどんな意味どんな読み方があるのでしょうか。読み方は音読で「カン・ケン」、訓読みで「あげまき」と読みます。「あげまき」とは子どもの髪型の一種で、それが転じて幼いを意味します。使い道は「丱女」(かんじょ)、「丱童」(かんどう)、「童丱」(どうかん)など、日常生活ではほどんと使われることの無い熟語が並びます。
これらは「あげまき」に髪を結った少女、幼女や童子を意味します。実はこの「あげまき」、ゲームファンにはなじみが深い髪型なんです。有名な例がストリートファイターIIの春麗。2つのお団子をきゅっと上で結い上げたスタイル、これこそが「あげまき」ヘア。彼女は当時対戦型格闘ゲームには珍しい女性プレイヤーキャラでした。春麗は可愛さとセクシーさでゲームファンを熱狂させました。
春麗の思い出とともに「丱」を見直してみるとこと10秒。どことなく春麗ヘアに見えてきます。とはいえ「丱」を漢字として使う時はあるのか?顔文字でしか使わないんじゃ?という疑問も湧きますが、2つのお団子の髪型からきている漢字「丱」(あげまき)の意味、春麗と絡めると納得ですね。
読みにくい漢字といえば冒頭であげた、「乂る」という最強に見覚えのない漢字や(丫)←読めたら超漢字マニア!も。たった2、3画の割になかなかの難読漢字です。
Source:漢字ペディア, 日本漢字能力検定協会