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「海鼠」と書かれたこんな漢字を見たことがあるでしょうか。これはもう間違いなく難読漢字です。少しだけヒントをお出ししましょう。今回の難読漢字は4個ありますが、すべて生き物の名前を表しています。そして、その生き物というのはすべて海で見ることができますし食べることもできます。漢字になってしまうとわからなくても、読み方を教えられると「なぁーんだ、それかよ。知っているよ。」という言葉が出てくることでしょう。
この生き物は、古くは吸い物にして食べられていましたが、現在では三杯酢等をかけて食べるのが一般的です。見た目は少しばかりグロテスクです。コリコリとした食感で中華料理の材料としても使われます。
「なまこ」と読みます。「なまこ」を漢字で書くと「海鼠」となるなんてご存知でしたか。
次は「公魚」という漢字です。この生き物も海に住んでいますが、湖などにも住んでいます。湖に住んでいる生き物というイメージの方が強いかもしれません。
「わかさぎ」と読みます。冬になると、凍った水面に穴をあけてわかさぎ釣りをしている人たちの様子をニュースで見ることがあります。そのため、わかさぎという魚は湖だけに住んでいるかのように思われがちですが、海にも住んでいます。それにしても、氷が融けて釣り人が池に落ちてしまわないのでしょうか。ニュースを見るたびに心配になってしまいます。
次は「蝦蛄」という漢字です。漢字2文字のどちらにも「虫」という漢字がついています。海に住んでいる虫なのでしょうか。
この生き物は、鎌のよう鋭い脚をもっています。にぎり寿司のネタにもなっていますが、確かに虫のようにも見える生き物です。
「しゃこ」と読みます。「蝦」という漢字が使われていますが、エビの仲間ではありません。浜茹でされたしゃこには、ほんのりとした甘さもあるそうです。
最後は「海松貝」という漢字です。「貝」という漢字が使われているということは、やはり貝の仲間なのでしょうか。
「みるがい」と読みます。大変美味しい貝なのですが、瀬戸内海などのごく限られた場所でしか獲れないため「白ミル貝」で代用されることが多いようです。「白ミル貝」とは呼んでいるものの、本当の名前は「なみがい」というのだそうです。
「海鼠」「公魚」「蝦蛄」「海松貝」という漢字を初めて見たという方も大勢いるのではないでしょうか。
難読漢字といわれると寿司屋の湯飲み茶わんを思い出しませんか。寿司屋で使われている湯飲み茶碗には、魚へんの漢字がびっしりと書き込まれていたりします。それらの漢字をすべて読むことができるのかと聞かれると、読み方のわからない漢字の方が圧倒的に多いような気がします。
書かれている漢字をすべて読むことができるという漢字力抜群の人も大勢いるのでしょうね。
難読漢字といわれるものの中には、魚の名前、草花の名前、苗字を表しているものなど多数あります。なぜそんな読み方をするのだろうという難読苗字 でも由来を調べて見ると、なるほどと納得してしまうことがあります。