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今回は雛祭りが近いということで、雛人形や雛飾りに関する漢字を集めてみました。「雪洞」というのは雛飾りのひとつです。ですから、多くの人は実際に目にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、その雛飾りとこの漢字が同じものであるとわかっている人は非常に少ないのではないでしょうか。漢字を見ると「せつどう」や「ゆきどう」と読めてしまいますが、雛飾りの読み方としてはどちらも正しくありません。
「雪洞」という漢字は「ぼんぼり」と読みます。「あかりをつけましょ、ぼんぼりに...」という歌詞で始まる、「たのしいひなまつり」という曲の中に出てくるあの「ぼんぼり」です。
「ぼんぼり」には雛祭り以外の時に使われるものもあるようです。茶道で使う道具の中にも「雪洞」というものがあるようですが、その道具の名前は「せっとう」というのだそうです。また、雪でつくった洞穴(ほらあな)を意味するときには、「せつどう」と読むようです。
答えです。
「内裏」という漢字は「だいり」と読みます。古典では「うち」と読むこともあるようですが、現代では「だいり」と読むのが一般的だそうです。内裏というのは、天皇が日常生活を送るための建物やそこに住む人のことを意味しています。「たのしいひなまつり」の歌詞の中に「おだいりさま」という言葉が使われています。
答えです。
「随身」という漢字は「ずいじん」または「ずいしん」と読みます。雛段の四段目に飾られる人形です。随身は武官であり、御所や要人を警護する役目を持っています。
答えです。
「高坏」という漢字は「たかつき」と読みます。「高坏」は食べ物を盛るために使われる高足のついた台のことです、雛飾りとする場合は、三人官女の間に置いて、和菓子や紅白の丸餅(二段重ね)を乗せます。
文字だけでは伝わりにくいのですが、写真で見ると「雪洞」「お内裏様」「随身」「高坏」がわかりやすくなるのではないでしょうか。
「たのしいひなまつり」の歌詞では、「お内裏様とお雛様」となっていますが、この言葉は作詞者の方が勘違いして使ってしまったものだということがわかっています。本来は「お内裏様」という言葉で、男雛(おびな)と女雛(めびな)の両方を表すそうです。
季節や行事、自然に関わる漢字などを調べると、これまでに知らなかったことが次々と出てきます。難しい漢字の読み方を覚えたときには、ちょっと嬉しい気持ちになってしまいませんか。漢字の問題一覧 では色々な種類の漢字の読み方を楽しむことができます。
株式会社吉徳の公式ページに雛人形の飾り方や並べ方を説明しているページがありました。
株式会社吉徳公式ページ:https://www.yoshitoku.co.jp/hina/column/manner/dolls-decoration