どんな時代にも、偉い人と偉くない人が存在し、現在は身分制度というヒエラルキーはないにせよ、会社などでは社長・部長などの会社内での階級が存在し結果的にバーチャルな身分的なものが存在するわけです。しかしそれはあくまで会社内であり、一般社会ではどんな国民も平等に法律のもとで裁かれる・・・はずですがそうではないという意見もあるようです。


上級国民とは




最近もっぱら話題となっている「上級国民」ですが、この言葉そのものは日本語として存在せず、あくまでネットで使われているいわゆる「ネットスラング」のようなもので、意味合いとしては我々国民の上に、格上の国民という階級が存在し、彼らは国から手厚くもてはやされ、なんと法律も通用しないほど忖度されまくりの国民ということです。


で、その最もわかり易い例として先日池袋で発生した事故の加害者が何故か逮捕されない=上級国民だからという説が登場しているのです。




逮捕されない理由は定かではないのですがMSNなどの取材では「逃亡や証拠隠滅の恐れはないから」とされております。


Wikipediaからも消える




また一時期掲載されておりましたWikipediaからも掲載が消え、国家権力により何らかの力が働いたのではないかと言う声もあるようです。


しかし、実はWikipediaには「削除の方針」というものが存在し、その中で編集者が議論した結果削除されているようです。その中の理由の一つとして「内容も出典に基かない、独自研究、情報の合成でしかない。」などの意見があります。


https://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E5%89%8A%E9%99%A4%E4%BE%9D%E9%A0%BC/%E4%B8%8A%E7%B4%9A%E5%9B%BD%E6%B0%9120151110


心理学的に、人間は一度不都合な状況が発生すると「確証バイアス」が働き、今回はそれらを上級国民という概念に当てはめようとしてしまうわけですが、実はこのケースは氷山の一角で最もよく使われるものの一つとして「情弱」「ネトウヨ」「パヨク」などがあります。


同じような事故で即刻逮捕となったこちらの件がより問題を浮き彫りにしたのかもしれません


今回は日本人だけど我々とは違う階級の民族という状態を揶揄したものではありますが、一度そのように認識されるとその概念がつきまとうという「ハロー効果」が発生しなかなかその印象を払拭するのは難しく「上級国民」と言われてしまった人々が、ポジティブな印象に傾けるのは容易ではなさそうです。

情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 「上級国民」というスラングがWikipediaから消されてしまうと話題に