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ナンバリングタイトルとしてはグランツーリスモ6以来、約8年3ヶ月ぶりのリリースとなったPS4&PS5のキラータイトル、グランツーリスモ7。予約は順調、限定版である「25周年アニバーサリーエディション」は即日完売など、幸先の良いスタートを切ったかに見えたのですが……あるアップデートをきっかけに炎上、「詫び石」&「改善予告」でなんとか沈静化に向かっているようです。
発売週に14万本弱(PS5、PS4合算:ファミ通調べ)とまずまずの売上を記録したグランツーリスモ7。前評判ほどではないにせよ、そこそこ順調な滑り出しだったように感じました。
しかし「金策ナーフ(※1)」を実施するというあまりに意味不明なアップデートで、ユーザー(筆者含)の不満が爆発することとなりました。
ユーザーの皆様へ #GT7 https://t.co/RODbcUkpjS
— 『グランツーリスモ7』スポーツモード運営公式アカウント (@gt7_online_jp) March 18, 2022
・買って損した。 今のところ、ゲームをする気がおきません
・課金ゲーにするなら基本無料にしてくれ
・そんなことしたら作業が増える、課金しろと言ってるようなもの
・『課金なしでも多くのクルマとレースを』の一文がダウトとわかる
・フルプライスゲーで課金前提とかマジ狂ってる
更にこの改悪アップデート後に、ゲーム内での超高額車販売を連発しています。これにも、まさかグランツーリスモが詐欺まがいのことをするなんて……と嘆きの声が上がっています。
ゲームにおける課金が悪だとはいいませんが、基本的に課金はゲームの追加要素にお金を払うものではないでしょうか。ゲーム内でアンロック出来る自動車の獲得を難しくするために獲得賞金を下げるとか、言語道断且つ最悪のアップデート……。
※1「金策ナーフ」・・・ナーフとは運営が武器の強度やゲーム内通貨の価値などを下げることを指すゲームスラング。今回のグランツーリスモ7における「金策ナーフ」とは、ゲーム内通貨を獲得するためのレース賞金を下げられたもの。ゲーム内の高価な自動車を「リアルマネー課金」で買わせるために実施されたと考えられている。
この炎上を受けて、グランツーリスモ運営側は「詫び石(※2)」と再アップデートでの「改善予告」を打ち出してきました。
ポリフォニー・デジタルから『グランツーリスモ7』プレイヤーの皆さまへ
ゲーム体験の改善とアップデートに関してのお知らせ
詳しくはこちら⇒ https://t.co/uaZWEQibdV pic.twitter.com/lJUNYu7ZaD
— プレイステーション公式 (@PlayStation_jp) March 25, 2022
筆者も実際にゲームを起動して確認してみると、1億クレジットが補填されていました。正直、グランツーリスモというゲームをフルに楽しむことを考えると、雀の涙くらいのクレジットだったりしますけど、ないよりはマシという程度です。
ナンバリングではありませんが、前作グランツーリスモSPORTでは収録車種が極端に少なかったため、グランツーリスモ7に期待する声は非常に大きなものでした。
個人的に「TOYOTA・アクア」の復活は、本当にありがたかったのですが……現在は長時間ゲームを遊べる環境ではないので、無課金だと本当に車を揃えるのが厳しいのです。
とりあえずは4月のアップデートで、下記の修正が行われることが発表されています。
・ワールドサーキット後半のイベントにおいて、約2倍のリワード増加
・サーキットエクスペリエンスのオールゴールド、オールブロンズクリアでの高いリワードの設定
・オンラインレースでのリワードの増額
・合計8イベントの1時間耐久レースをミッションに追加、これらのイベントにはより高いリワードを設定
・プレイヤーウォレットの無償クレジット上限を20億クレジットから、100億クレジットに増額
・一度に表示される中古及びレジェンドカーの台数増加
また、レース賞金の見直し、自動車の売却なども随時アップデートで対応していく旨アナウンスがありました。これらが全て解決されれば、おそらく風向きが変わってくることでしょう。
・期間限定のリワードアップ・キャンペーンを行う
・ワールドサーキットへの更なるイベント追加
・24時間レースを含む、ミッション・イベントの追加
・オンラインタイムトライアルモードの追加および、トップタイムとの差によるリワード獲得
・クルマを売却できるようにする
※2「詫び石」・・・いわゆる「ソシャゲ」において、メンテナンス時や不具合時にお詫びとして配られるアイテムのこと。パズドラの「魔法石」が語源と言われている。
参考:アップデートのお知らせと『グランツーリスモ7』プレイヤーのみなさんへ
運営側からは「フィードバックに感謝する」といった言葉が多く聞かれますが、開発に数年かかっているフルプライスのゲームに対し、ユーザーからのフィードバック待ちとは……。どこを向いてゲームを作っているのか、ハッキリと分かる一件となりました。
少なくとも、グランツーリスモ6まではユーザーの方を向いていた気がするんですけれど、グランツーリスモSPORTからは惨憺たるものになりました。残念ではありますが、これからのアプデでどこまで信頼を回復出来るのか「GT1からのファン」として見守りたいと思っております。
ちなみに筆者が購入した『グランツーリスモ7』25周年アニバーサリーエディション 希望小売価格 10,890円(税込)ですが、あまりに薄っぺらい内容でこちらもSNSを中心に炎上気味。1万円を超える商品なので、もう少しユーザーが喜ぶ商品にして欲しかったですね……。
source:グランツーリスモ7「製品情報」