常識もなにもあったもんじゃない……今や過去のものになった「お客様は神様論」を振りかざす人たちと、それを助長するような記事を連発するマスコミ。なぜか「クレーマー」を擁護するような記事を掲載するところが多いんですよね。今回も「バス運転手」を批判するような記事が出回りましたが、どうしてクレーマーをつけあがらせてしまうようなことをするのでしょうか……。

遠州鉄道のバス運転手に批判殺到……本当に意味不明

静岡県浜松市を走る遠州鉄道バス、40代の運転手がICカードの残高不足だった小学生に対して「威圧的な態度をとった」と小学生本人が親に報告したとのこと。これ、目的地までは「残高が足りなくても」乗せてあげている上に、その後の2時間かけて帰ったなんて運転手さんにとっては知りようのないことなんですよ……なぜこれでバスの運転手さんがやり玉にあげられるわけ?

記事を正確に読み取った場合、家から2時間かかる場所まで行くのに「現金もICカードの残高もない状態」の小学生がいたわけです。なぜそんなことが起きたかは知る由もありませんが「保護者」がバス会社に連絡する前に、ほぼ無銭の状態で家から2時間の場所にいることが不思議でなりません。小学生が悪いとはいいませんが、保護者に全く非がないといえるのでしょうか……。

SNSでは「バスの運転手は悪くない!」という流れに

なぜか一方的に殴られ続ける遠鉄バスの運転手さん……しかし、どう考えても自宅待機処分になるようなことはしていないし、筆者個人の考えでは「遠鉄バス」が批判を恐れて社員を守ることを放棄して謝罪したとみています。

・少なくとも炎天下の中歩く事になったのは子供の交通費管理してない保護者の責任ではないんか?
・いくら子供とはいえ、バスから降りる時お金ありませーんってなったら叱られて当然。
・ゴネたもん勝ちみたいな世の中、マジで勘弁してほしい
・親が悪いだけ。子供も運転手も悪くない。
・時には叱るのも教育。この時代、鉄拳で従わせる教育は駄目だろうが、言葉で諭す教育は残り続けるべき。
・これ1番怖いのは、お金も持たせずチャージも忘れバス会社に迷惑かけた親が、運転手に責任転嫁してクレームつけて謝罪させてるところ。

SNS上では、9割くらいは常識的な意見で安心しました。ICカードの残高が足りなかったのに、目的地までは乗せたバスの運転手さん。その後、自分の判断で2時間歩いた小学生。この状況を聞いてバス会社にクレームを入れた保護者……いい加減に、一方の意見を鵜呑みにするの止めませんか?

source:遠鉄グループ

情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 なぜかバス運転手に批判殺到……コンプライアンスの前に「無賃乗車」を許せという謎理論が巻き起こる理由