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どこの世界にも熱狂的なサッカーファンは多いもの。フーリガンと呼ばれる荒くれ者たちは別としても、サッカーに人生を懸けている人たちを見るのは、とても尊いんですよね。ただ、どんなにクラブを愛していても、それで周りを不幸にしてしまっては本当に無意味。ブラジル2部のヴィラ・ノヴァFCの熱狂的なサポーターは、人生の選択を誤ってしまったようです……。

ブラジル2部、ヴィラ・ノヴァFCの熱狂的サポーターを襲った「悲劇」

「ヴィラ・ノヴァFC」は、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB、いわゆるブラジル2部に所属する中堅クラブ。川崎フロンターレのレジェンドであるジュニーニョや、日本でもおなじみのブルーノ・ロペス、ペドロ・ジュニオールなどが在籍していたため、クラブを知っている日本人も多いのではないでしょうか。

そんなヴィラノヴァは最終節を前に4位をキープし、相手は最下位ABC。得失点差で大きく他クラブをリードしていたため、勝利さえすればほぼセリエAの切符を手中に……そんな状況にいてもたってもいられずに応援に来たのは、ジョアン・ビトール・シルバさん。

実はこのサポーター、妊娠3ヶ月の妻を残してサッカー観戦に来たというのです。さらにもっと酷いのは3歳の娘の手術を翌日に控えていたこと。そんな彼を「Wの悲劇」が襲います。まあ自業自得というべきなのかもしれませんが……。

不幸の連発、これは酷いな……

昇格が12月に迎える自身の誕生プレゼントと言っていたジョアンさんだったのですが、4位ヴィラ・ノヴァFCは2－3で最下位ABCに破れた上、他会場の結果もあり順位を4つ落として8位フィニッシュ。勝っていれば3位でセリエA昇格を決めていただけに、悔やんでも悔やみきれない敗戦になってしまったようです。

そして、さらなる悲劇を彼が襲うことになりました！3歳の娘の手術を翌日に控えた上で、妻は彼がそばにいることを望んでいましたが「ヴィラへの愛の方が大きかった」ってことなんですよね、しかも……

妻は出発前に離婚を切り出していた

ということで、身重の妻を振り切り「カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA昇格」を見に来た彼は両方を失う羽目になりました……いや、まだ離婚は切り出されただけなので、もしかしたら離婚は免れた可能性はありますね。

いずれにしても、家族を大切にしない人には「幸運」など訪れないという見本になってしまったような気がします。とにもかくにも、娘さんの手術が成功することを願っています。

この方を見ていて思ったことは、サッカーは家族と一緒に「楽しく」観戦した方がよいということ。ジョアンさんが、家族4人で観戦出来る日はくるのでしょうか……。

source：VILA NOVA

情報提供元： 秒刊SUNDAY
記事名：「 ブラジルのサッカーファン、セリエA昇格を懸けた試合を観戦したことで人生が終わりかける事態に 」