image:カミヤ・ハセ(切り絵ボトル)(@kamiyahasse1)

ボトルアートといえば、瓶の中に広がる繊細な美しさが魅力ですよね。数センチの口からどのように作品を入れて、制作されているのか不思議に感じたりします。そんなボトルアートですが、Twitterにてカミヤ・ハセ(切り絵ボトル)(@kamiyahasse1)さんがご投稿した「切り絵ボトルアート作品」が見るものを惹きつけ、熱視線を集めています。その作品はライトを点灯すると、蝶が舞う幻想的な雰囲気に魅了されます。今回は制作秘話を伺いました。

切り絵ボトルアートの世界に引き込まれる!

「私が快感を覚える瞬間」というハッシュタグが付けられているツイートを発見しました!ボトルのライトを点灯した瞬間、蝶が舞うという仕掛けがあり、心をわし掴みされる美しさですよね。

ツイートのリプ欄には「中の世界も外の世界もスゴい。」「素晴らしい切り絵アートですね。私も切り絵やってきましたが、こんな凄い作品初めて拝見しました。」といった絶賛の声が寄せられ、注目を集めています。

制作者さんインタビュー

image:カミヤ・ハセ(切り絵ボトル)(@kamiyahasse1)

カミヤ・ハセ(切り絵ボトル)(@kamiyahasse1)さん(以下、カミヤさん)にお話を伺いました。

■プロフィール・制作歴を教えてください

1996年から和紙の貼り絵で便箋封筒、手帳、カレンダーなどのデザイン・原画を制作し、主に企業に納品してきました。切り絵ボトルアートは2014年末ぐらいから制作しています。

■なぜ、切り絵ボトルアート制作を始められたのでしょうか?

たまたまいただいたテキーラボンボンの容器が、テキーラボトルの底に穴を開けたもので、面白いので有効利用しようと思いつきました。しかし普通のボトルは底に穴が開いていないので、苦労しながら上部から入れています。

image:カミヤ・ハセ(切り絵ボトル)(@kamiyahasse1)

■ライトを点灯すると、蝶が舞う作品ですがアイディアはどこから?

最初は上記の画像の龍を作りました。影が現れたのは偶然です。びっくりしました。同じ形の小さなボトルがいくつかありましたので蝶を入れてみて、やはり影が出たので配置やライトを工夫して精度を高めていきました。

■作品作りの際のこだわりは?

皆さんご想像のとおり、ボトルの中に切り絵を入れて配置するのはたいへん難しいです。が、実は一番時間がかかるのは型づくりです。ウミガメや金魚、ベタ、セキセイインコなどの作品は「切り折り紙」といって、1~2枚の紙を切り折りして制作したものを、折り畳んでボトルに入れ、中で開いています。菊や睡蓮なども、切り絵を立体化したものを中で開いて作ります。それらの設計をするのが一番時間がかかり、かつ面白いところです。

■制作工程や、使用道具を教えてください

ボトルに入れるための道具は、長箸、編み棒、ハーバリウム用の長いピンセット、熊手などです。切り絵を作って組み立て、いったんつぶしたり折り畳んだりして細くしてボトルの口から入れます。中に入れてから開き、ボンドで固定しています。

image:カミヤ・ハセ(切り絵ボトル)(@kamiyahasse1)

■今後制作したい作品はありますか?

今進行中ですが、文学作品をモチーフにしたシリーズを制作しています。また、ボトルにこだわらず、ドームや立体額、時計などに切り絵を入れた作品も制作中です。「切り折り紙」の発展形として「切り絵折り紙」と名付け、精巧な切り絵を立体化してリアルな動植物、幻獣などを作ろうとしており、日々練習と研究をしています。

カミヤさん、切り絵ボトルアートの制作の裏側を垣間見れるお話をしていただき、ありがとうございました。

今後もカミヤさんの手がける圧巻の作品にお目にかかれるのを楽しみにしています。

切り絵といえば、切り絵職人による鳩の見分け方が分かるイラストも興味深いですよ!

取材協力:カミヤ・ハセ(切り絵ボトル)東京MXヒーリングタイム(@kamiyahasse1)

※今後は、カミヤ・ハセ新アカ/切り絵×折り紙への道(@kirie_origami)へ移行予定ということです。

情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 幻想的な「切り絵ボトルアート」に心奪われる!制作者に話を聞いた