image:こあめ(@koame__)

切り絵は、紙をハサミやカッターなどで線を残しながら切る技法です。Twitterにて、こあめ(@koame__)さんがご投稿した「切り絵」が話題を集めています。それは切り絵を施し最後の工程である、数ミリであろう細い線を残し、台紙から作品をはがす繊細な作業の動画。その動画に映っているのは、思わず感嘆の声をあげてしまうほど美しく精巧な作品なのです。今回は制作秘話を伺いました。

切り絵の完成の瞬間に感動!

「切り絵の完成の瞬間みて!!!」という一言と共に、切り絵の完成の瞬間をおさめたツイートを発見しました!それは、丁寧な作業を一通り終えた後の、大仕事の時。ドキドキ感もありつつ、仕上がりの一瞬に目も心も奪われます。

ツイートのリプ欄には、作品をはがす瞬間が中毒性がある、繊細で美しいという絶賛の声が寄せられ、注目を集めています。

・わぁぁあ素敵すぎる瞬間です……!!!何度見てもワクワクします。

・あまりの綺麗さに「わぁぁ~」って声が出ました。

・素晴らしいドキドキの瞬間をありがとうございます。最高だー!

・線の細さや美しい曲線に綺麗な色でとても素晴らしい。

制作者さんインタビュー

image:こあめ(@koame__)

制作者のこあめ(@koame__)さんにお話を伺いました。

■プロフィール・制作歴を教えてください。

中学生の頃から切り絵とつまみ細工を趣味で作っています。仕事は着物の加工をしており、それに加えて手描友禅を勉強しています。切り絵歴は8年ほどになります。切り絵とつまみ細工は趣味で始めました。ネットで見た「切り絵」の世界に魅了され、見よう見まねで、自分で描いた絵を切り抜いてみたのが始まりです。

image:こあめ(@koame__)

■作品作りの際、こだわられている点、難しい点、見て欲しいポイントなど教えてください。

ただそこにあるだけで美しいと思えるような作品作りにこだわっています。花や自然に向けるふとした「綺麗」という感情を私の作品にもむけてもらえたら嬉しいです。切り絵で難しい点 は、1枚の紙を切り抜いたところに色和紙を貼りながら切り進めていくので、後半は何層にもなった和紙と共に切り抜くことになり握力が大変ですね。

 

見ていただきたいところは、色和紙はぼかしのある紙ではなく、すべて単色のものを組み合わせています。 作品自体を見て欲しいのはもちろんですが、タイトルにも目を向けていただけると嬉しいです。

image:こあめ(@koame__)

■制作の流れを簡単に教えていただけますか?

1.素材に下絵を描く

2.コピーした下絵と切り絵用紙を重ねて切る

3.色をつけたい場合は、切り抜いた部分に裏から和紙を貼る

4.全体を切り抜く

 

このような流れで制作しています。道具は基本的に、デザインナイフのみです。また、動画の作品は細かい作業が多かったので、制作期間は1週間ほどかかりました。

■いいねやRTされるなど反響がありますが、心境は?

大変嬉しいです!つまみ細工の方が話題になることが多かったのですが、今回切り絵もたくさんの方にご覧いただけたので、作ってきてよかったなと思っています。コメントなどもありがとうございます。皆さまのおかげでモチベーションがあがり、制作意欲が湧きますね。

最後の質問に今後作りたい作品は?とお伺いしたところ「 切り絵を黒い紙か白い紙で切るかはその時の作品の雰囲気で決めますが、白い切り絵だけの展示もいつかやってみたいです。」と語られていた、こあめさん。こあめさんならではの、精巧な作りに驚かされる「白い切り絵」の作品展もぜひお目にかかりたいですね。今から心待ちにしております!

圧巻といえば、リアル過ぎて本物だと疑わない人続出の刺繍もすごいですよ。

取材協力:こあめ(@koame__)

情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 精妙巧緻な「切り絵」の美しさに酔いしれる!制作秘話を聞いた