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「つまみ細工」とは、江戸時代から伝わる日本の伝統工芸。小さな布をつまんで折りたたみ、組み合わせながら立体的に制作していきます。華やかで美しいつまみ細工ですが、Twitterにて、つまみ細工 蒼菊(@aogiku_tsumami)さんがご投稿した作品に絶賛の声が寄せられています。それは、牡丹や芍薬などの色鮮やかな花のつまみ細工で、見るものを魅了する素晴らしい作品です。今回は制作者にお話を伺いました。
#あなたの好きがつまった作品が見たい
牡丹や芍薬が大好きですpic.twitter.com/4OrrmKnBvl — つまみ細工 蒼菊@予約1年待ち (@aogiku_tsumami) December 30, 2022
凛とした雰囲気を放つ美しい花々の「つまみ細工」のツイートを発見しました!筆者が想像していたつまみ細工のイメージと相違しており、華やかさと繊細さ、制作者の技術、こだわりと想いが詰まっている圧巻の作品ですね。
ツイートのリプ欄には「クオリティがほんと凄すぎます」「つまみ細工の奥深さにいつも感激してます」といった絶賛の声が寄せられ、新作を心待ちにされているファンの方もいらっしゃいます。
制作者のつまみ細工 蒼菊(@aogiku_tsumami)さん(以下、蒼菊さん)にお話を伺いました。
■プロフィールを教えてください
フリーランスとして「つまみ細工作家」と企業の「マーケティング担当」との2足の草鞋を履いています。オリジナル作品として家紋をつまみ細工で表現する「つまみ紋」も作っています。(「つまみ紋」は蒼菊の登録商標(第6175120号)です。)
■制作歴、つまみ細工の制作を始めたきっかけは?
6年前つまみ細工に出会い、日本ならでは文化という点と美しさに魅了され、見様見真似で作り始めました。完成した作品をSNSでアップしていくうちに「作品を欲しい」というお問合せがどんどん増えていき、作家として活動を開始しました。
■どの作品作りでこだわられている点・1作品あたりの制作期間を教えてください
こだわりは、唯一無二の作品にすることを心がけています。他では見かけないような作品になるよう、土台や細部も自身で工夫しています。そして正絹羽二重という生地を使うのですが、その中でも非常に薄い絹の生地を使って制作するので、より繊細に花のしなやかさや柔らかさを表現しています。
生花の作りを観察し、つまみ細工でどう仕上げていくかが、大変ですがとても楽しいポイントです。また、生地は自分で染めるので、色にもこだわりがあります。市販では手に入らないような、微妙なニュアンスの色使いが特徴です。
制作期間は作品の種類やボリュームにもよりますが、デザイン〜染色〜制作と大体1~2ヶ月をいただいています。
■蒼菊さんの作品を入手されたい方が多くいらっしゃいますが、販売されていますか?また、どのような方が蒼菊さんの作品を使われていますか?
近年は主にオーダーメイド制作を行っているので基本販売はしておりません。(※現在予約は1年待ち。受付停止中です。)不定期で、お店など依頼があれば数点の作品を納める時があります。
娘さんの成人式や七五三用にお母様からの依頼が多いです。あとは婚礼用や贈答品用も多めです。自分の家の家紋(つまみ紋)と髪飾りのセットが人気ですね。私のつまみ細工の作品の作り方(レシピ)は、noteで販売しています。不定期で新作追加しています。
■いいねやRTされるなど、反響がありますが、 どのような心境でしょうか?
いつも励みになっています。皆様の反響があるからこそ制作し続けられていると心から思っています。あたたかいコメントなどもありがとうございます。
インタビューの最後の質問で、今後の夢を伺ったところ「いつかは個展をやりたいです!現在はオーダー作品の制作がメインなので、いつかゆっくり自身の作品を作りためて個展ができればと思っています。」と語られていた蒼菊さん。ぜひ、夢を実現していただきですね!蒼菊さんの織り成す、圧倒的に美しい作品の数々を愛でる時間を楽しみたいものです。
きれいといえば、秒でみかんの皮をきれいに剥くことが出来るライフハックも覚えておいて損はないですよ!
取材協力:つまみ細工 蒼菊(@aogiku_tsumami)