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マジパンとはドイツ語で(marzipan)と書き、粉末に挽いたアーモンドと砂糖、卵白などを混ぜてペースト状に固めた洋菓子のことです。日本ではケーキを彩る、飾りの人形などマジパンで作られたりしています。そんなマジパンですが、Twitterにてatelier POPO(@AtelierPopo)さんがご投稿した「マジパン細工」のパッチワーク作品が熱視線を集めています。それはあまりにも芸術性があり、クオリティーの高さに驚かされる作品なのです。
パッチワーク#マジパン細工 pic.twitter.com/x4Xe5mp4S8
— atelier POPO (@AtelierPopo) December 13, 2022
マジパン細工のパッチワーク作品のツイートを発見しました!本革のように滑らかな質感のように見えますが、この作品が実はマジパン細工だとはとても信じられません。一つ一つのデザインも何パターンかあり、手間をかけて作り上げられた作品だと見受けられます。すご過ぎて語彙力が崩壊するレベルですね。
ツイートのリプ欄には、スゴすぎる・アップして見てもマジパンって信じられないといった絶賛の声が寄せられ、完成度の高さに感動する人が続出しています。
・噛じるまでは普通の布だと思ってます。
・わあ、きれいなパッチワーク……ん?マジパン?まじマジパン???え????理解が追い付きません……。
・縫い目も全てマジパン……ああぁ……(思考停止)
北海道でマジパン細工やアイシングクッキー等を作っている細工菓子作家のatelier POPO(@AtelierPopo)さん(以下、POPOさん)にお話を伺いました。
■マジパン制作歴や制作を始められたきっかけは?
ーーマジパン細工を始めて11年になります。製菓専門学校へ入学後すぐにマジパン細工と出会いました。幼少期から絵を描いたり、手先を動かすことが好きだったこともありすぐにのめり込み、現在までこつこつ続けています。
■とてもマジパンで制作された作品だと思えませんが、パッチワーク作品はどのように作られているのでしょうか?
ーー材料はマジパンペースト(アーモンドとお砂糖で出来たペースト状の菓子)、粉砂糖、食用色素で出来ています。色の違うマジパンを使用して何パターンかの柄のシートを作り、それを正方形にカットして土台になる板にランダムに貼り付け、スティックで縫い目の跡を入れています。
※上記の写真は、模様の葉を1枚1枚作られているところです。デザインはこのような細やかな作業が必要なのだそうです。一切の妥協を許さない作品だからこそ、作品の魅力が輝いているのでしょうね。
■作品の制作時にこだわられているところや制作期間などを教えてください。
ーー今回の作品は、細工菓子を得意とするメンバーが集まった団体【DECORE】の展示会に出品したもので、各々がお菓子の素材を使って自由に世界観を表現しています。
このパッチワークは最終的に夜空をイメージした背景(※上記の作品)になるのですが、マジパンの暖かみのある質感を活かして暗い色でも優しい印象になるよう制作しました。作品サイズは30cm×30cmほどあり、仕事終わりに夜な夜な10日ほどかけて制作しました。
POPOさん、お忙しい中マジパン細工の魅力溢れるお話をしていただきありがとうございました。
最後に制作されたい作品、夢があれば教えてくださいと問いかけたところ「ずっと夢だったマジパン細工の絵本制作に向けて、現在準備中です。楽しみにしていただけると嬉しいです。」と語られていたPOPOさん。
きっと完成する絵本は、POPOさんの織り成す世界観をダイレクトに感じられる作品になるのでしょうね。今からお目にかかれる日を楽しみにしています。
洋菓子といえば、生クリームを切らした時に役立つ、生クリームに代用できるライフハックも覚えておくと便利ですよ。
取材協力:atelier POPO(@AtelierPopo)